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日本伝統文化伝える「五十鈴塾」-最も海岸に近い伊勢神宮・粟皇子神社へ

日本伝統文化伝える「五十鈴塾」-最も海岸に近い伊勢神宮・粟皇子神社へ

日本伝統文化伝える「五十鈴塾」-最も海岸に近い伊勢神宮・粟皇子神社へ

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 伊勢神宮125社の中で「最も海岸に近い伊勢神宮」として知られる「粟皇子神社(あわみこじんじゃ)」(二見町松下)を4月12日、日本の伝統文化について学ぶ講座を開催する「五十鈴塾」(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-20-8251)の会員ら約30人が訪ねた。

豊浜中学2年生の辻利温さんが、お点前を披露。

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 粟皇子神社は、内宮(ないくう)の摂社で日本神話に登場するアマテラスとスサノオとのうけいによって生まれた女神とされる海の神様。祭神は須佐乃乎命御玉道主命(すさのおのみことのみたまのみちぬしのみこと)、別名を淡海子神(あわみこのかみ)と言う。境内にはウバメガシとモチノキが根本から合体する神木がある。池の浦の西岸の岬に鎮座、宿泊施設「旅荘 海の蝶」(同)の敷地内に立ち、伊勢神宮125社の中で最も海に近い。

 この日は、粟皇子神社までの桜並木を散策し、同神社を参拝。同施設で昼食をとった後、茶道、華道、着付け・和裁など日本文化を伝えている爪橋静香さんが講師を務め茶会が催された。今回の野外講座は特別で、爪橋さんが同施設の生け花を担当するなど女将(おかみ)の中かほるさんと親交が深いことからが実現。爪橋さんは、イセヒカリの稲わらを筆代わりにして書く「稲わら書画」の考案者で「浄心流雲龍(じょうしんりゅううんりゅう)」宗家。

 茶会では豊浜中学校(西豊浜町)2年生の辻利温(りお)さんが、参加者一人ひとりにていねいに薄茶を点(た)てた。爪橋さんは「今回の講座を特別にここでさせていただいたのは、中さんが命名したという『女将桜』もちょうど満開で美しく、野外に出て日本の四季『春』を五感で感じて少しでも日本人の心の原点に立ち戻っていただきたいと思ったから」と話す。

 同塾は、定期的にさまざまな講座を開催、一般の人も自由に参加することができる。

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