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「海女ブームの火付け役」志摩の画家・吉田賢治さんが松坂屋名古屋店で個展

「海女ブームの火付け役」志摩の画家・吉田賢治さんが松坂屋名古屋店で個展(写真は、個展の準備をする吉田賢治さん)

「海女ブームの火付け役」志摩の画家・吉田賢治さんが松坂屋名古屋店で個展(写真は、個展の準備をする吉田賢治さん)

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 近年の「海女ブームの火付け役」といわれる志摩市在住の銅版画家・吉田賢治さんが7月9日~15日、松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄)南館6階美術画廊で展覧会「吉田賢治 銅版画展」を開催する。

【関連画像】海女を描き続けて25年になる吉田賢治さんの作品

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 1951(昭和26)年名古屋市生まれの賢治さんは、1975(昭和50)年に愛知県立芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、志摩市出身のつづ子さんと知り合い1983(昭和58)年に結婚。1987(昭和62)年妻の故郷・志摩に移り住んだ。

1988(昭和63)年につづ子さんが「海女」を始めたが、2006(平成18)年海女作業中に心筋梗塞で他界した。「海女」の魅力に取りつかれ約25年間「海女」を描き続け、「女性の願いをひとつだけかなえる」と言われ、海女たちが信仰する神明神社(鳥羽市相差町)周辺のまちづくりのアートディレクターとしても関わり、近年の「海女ブーム」を作ったとの呼び声も集めた。

 同展では今年描いた新作21点を展示。うち、海女がモチーフの作品は計11点、銅版画は計17点。昨年10月行った竹富島(沖縄県八重山郡)で描いた作品「シーサーが吼(ほ)える夜」、一昨年12月に行ったカンボジア・アンコールワットでの作品「アンコールワットの夜明け」なども展示する予定。

 吉田さんは「初めてこの地にやってきた時に見た、黒いウエットスーツ姿の海女の印象がとても強く、力強さ、躍動感と共に女性のしなやかさを感じ虜(とりこ)になった。モノクロの世界は版画をやる者にとって一番美しい世界だから」と海女の魅力を話す。

 「松坂屋での個展は3年ぶり5回目。今回初めて、長年浜で描きためた海女のスケッチの描きなぐりも展示する。おそらく松坂屋でも初めての試みだと思う。どのように感じてもらえるかが楽しみでもあり不安でもある」と話す。

 展覧時間は10時~19時30分(最終日は16時まで)。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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