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熊野灘に落ちる夕日見ながら「あられ茶漬け」-志摩にできた隠れスポットで

熊野灘に落ちる夕日見ながら「あられ茶漬け」-志摩にできた隠れスポットで

熊野灘に落ちる夕日見ながら「あられ茶漬け」-志摩にできた隠れスポットで

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 志摩市浜島町のホテルや旅館など宿泊施設のオーナーらで組織する浜島旅館組合(志摩市浜島町)が昨年12月1日、観光客にコーヒーやワインを飲みながら熊野灘に落ちる夕日を楽しんでもらおうと隠れスポット「つどい処『あられ』」(同)をオープンした。

志摩市浜島町にできた「つどい処『あられ』」店内から見た夕日

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 鐘を2度鳴らすと願いがなかうという「つばすの鐘」がある「磯笛峠展望台」と太平洋に面する「目戸山(めどやま)海岸」からの夕日は、「日本の夕陽百選」(日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会)に選ばれている。世界遺産登録され今年10周年を迎える「熊野古道」が今も残る熊野の山々に落ちる夕日は美しく、2009年には同地で第7回の「夕陽サミット」が開かれた。

 同施設は、かつて真珠養殖で海に浮かべていたビン玉約280球を海辺の散歩道約1キロに配置した「ビン玉ロード」を散策する人たちのために作った休憩スポット。夕日が落ちる西側に2つの大きな窓を持つ小さな店舗で、場所はビン玉で作ったモニュメント「海ほたるの灯(ひ)」がある目戸山小公園内に設置した。地元の人でも「ビン玉ロード」を歩かなければわからない隠れスポットだ。

 伊勢志摩地方に伝わる「田舎あられ」にハバノリやアオサ、メカブ、塩などをトッピングし、湯を掛けて食べる「あられ茶漬け」(200円)がメーンメニュー。しるこ、甘酒(以上250円)にもあられをトッピングし、ビール(300円)、エスプレッソコーヒー、日本酒(以上400円)、グラスワイン(500円)などのドリンク類を注文すると黒砂糖でまぶした特別な浜島町オリジナルのあられがサービスで付く。

 同組合長の谷水平雄さんは「チェックインした宿泊客が、夕日を見ながら散歩し、ホテルで夕食を食べた後再び、星空やビン玉のモニュメントを見にやってきた時にゆっくりとくつろいでもらえる施設を想定して作った。同組合加盟の宿泊施設の客は伝票にサインするだけで後で施設で合わせて精算するのでお金を持たなくても大丈夫」と話す。

 谷水さんは「店名の『あられ』は以前、テレビのバラエティー番組『秘密のケンミンSHOW』で伊勢志摩地方で食べる『あられ茶漬け』にはご飯がないと取り上げられ話題になった。黒砂糖でまぶしたあられは、『出産の印』として親戚や近所に配っていたもので、浜島町の食文化として知ってもらえればと思って提供している』と説明する。「このきれいな夕景を宿泊客に限らず地元の人にも見てもらいたい。気軽に利用していただければ」とも。

 営業時間は、日没時刻の1時間前(基本的には19時)~21時。不定休。 

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