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多気町の万協製薬「フィギュア博物館」が存続の危機 「爆買い」影響で

「爆買い」影響で多気町の万協製薬「フィギュア博物館」が存続の危機(写真は同社社長の松浦信男さん)

「爆買い」影響で多気町の万協製薬「フィギュア博物館」が存続の危機(写真は同社社長の松浦信男さん)

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 三重県にある製薬会社「万協製薬」(多気郡多気町)の第三工場内にある「万協フィギュア博物館」(同、TEL 0598-30-5266)が中国人の「爆買い」による影響で、移転もしくは縮小の危機に直面している。

【その他の画像】製造工場の図面を見ながら万協フィギュア館の存続を考える松浦信男さん

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 阪神淡路大震災で被災し、1996年に本社工場を多気町に移し再創業した同社の主業務は、医薬品、医薬部外品、化粧品の製造。現在「外用医薬品の受託製造サービス」をメーンに、製品開発から出荷までの完全受託製造、自社で企画・開発した商品のOEM供給事業などを展開している。2009年には経営品質日本一を表彰する「日本経営品質賞」を受賞した。

 「万協フィギュア博物館」は2014年5月にオープン。フィギュア好きの同社社長・松浦信男さんが多気町に移住してから集めたものが増えに増え、自宅敷地内に設置した倉庫では収まりきれなくなったため同所に移設し、一般公開を始めた。第三工場の敷地面積(6662平方メートル)の約8%(510平方メートル)にゴジラやウルトラマン、仮面ライダーなどの特撮ヒーローやアニメキャラクターなど総額1億円以上、2万体以上のフィギュアが並ぶ。入館者は1年間で5000人以上が詰めかけた。

 業績を右肩上がりで好調に推移させている同社。「爆買い」の影響は、OEM供給する商品が、中国人観光客から「神薬12」と呼ばれる人気の高い薬に選ばれて注文が殺到しているからだ。

 同社広報担当者によると、同社は製造ラインを増やすために第二工場の一部に約3億円を投資し物流棟を建設。さらに今後の需要に対応できるように第三工場の拡張計画を思案している最中だというが、第三工場のほぼ中央に陣取る博物館がネックとなり、現状のまま計画を進めると建設費上昇が問題になり、移転もしくは規模縮小の道を探らなければならないのだという。

 松浦さんは「大変ありがたいことだが、僕にとってフィギュアも大切。縮小計画はあり得ないが、なんとか現状を死守しながら、さらに博物館の充実を図っていきたい。移転の計画は将来ないとは言い切れない」と話す。 

 開館時間は9時~17時、土曜休館。入館料は600円(600円分の同社商品券と引き換え)。

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