鳥羽水族館（鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555）は4月21日、妊娠がわかったセイウチの「クウ」のための出産、子育てを快適な環境で過ごせるように新しく4つの水槽を増設した。

【その他の画像】セイウチ「クウ」に新水槽　出産・子育て用に準備

　ロシアの大自然の海で育った雌の「クウ」（10歳）は2006年2月に入館。夫となる雄「ポウ」（10歳）もロシア出身の野生個体。現在「クウ」は妊娠中で5月～6月に出産すると予想されている。

　新水槽は、アシカ・アザラシなどのヒレ脚類の繁殖を主な目的として作られたもので、この日は、水族館関係者やかわいい地元の「かもめ幼稚園」の園児20人が除幕式に参加。紅白の幕で覆われ見えなかった水槽がロープを引くことで公開されると園児たちはセイウチの姿に驚いた様子で固まっていた。

　4つの新水槽の総水量は約170トン。その中でもっとも大きいのが「セイウチ水槽」（水量約120 トン）。そのほか「セイウチ出産育児水槽」（約22トン）、「トドの親子水槽」（約17トン）、「アザラシの親子水槽」（約12トン）を新設。

　仲野千里館長は「クウの赤ちゃんに会えるのを楽しみにしている。無事に出産してもらえるように新水槽で見守りたい」と話す。

　営業時間は9時～17時。5月3日～5日＝8時30分～17時30分、6日＝9時分～17時30分。入館料は、大人＝2,500円、小人＝1,250円、幼児＝630円。