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「パノラマツツジ」満開、伊勢志摩で最も高い標高555メートルの朝熊岳山頂

「パノラマツツジ」満開、伊勢志摩で最も高い標高555メートルの朝熊岳山頂

「パノラマツツジ」満開、伊勢志摩で最も高い標高555メートルの朝熊岳山頂

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 伊勢神宮の鬼門を守るとされる金剛證寺(伊勢市朝熊町)や八大龍王社(同)などが山頂付近に立つ朝熊岳(あさまだけ)の、標高500メートルにある山頂展望台のツツジが現在、満開を迎えている。

【その他の画像】夏至の日に朝熊岳から富士山と太陽重なる(撮影2015年6月22日4時46分

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 アカやピンクに色づき花を広げたツツジが島々が浮かぶ伊勢湾と鳥羽湾の美しい絶景をバックに咲きほこている。観光客は思い思いのポーズで記念撮影をして和んでいる様子。絶景を見ながらリラックスできる「足湯」には束ねたショウブの葉を入れて端午の節句に行う日本ならではの風習「菖蒲湯」に。

 朝熊岳は標高555メートル。「朝熊」はアイヌ語で「日が出てキラキラと光り輝く神」「太陽」を意味する言葉。金剛證寺は、平安時代に弘法大師空海が真言密教修行の大道場を開き隆盛を極めた。伊勢音頭の一節には「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と詠われている。秘仏の本尊「福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ」は伊勢神宮の式年遷宮の翌年に20年に一度だけ開帳される。

 最も北(左)側から朝日が昇る夏至に山頂展望台に立つと、直線距離で約200キロある富士山の右肩から朝日が出る。車で山頂まで上ることができる観光道路「伊勢志摩スカイライン」(伊勢市朝熊町)を管理する三重県観光開発(津市)は、2012年から夏至に合わせて開門時間を3時30分に前倒し、富士山と太陽が重なる絶景を観光客に見てもらえるように開放している。今年は6月18日~21日までの4日間を開放する。

 夏至の日前後には鹿島神宮(茨城県)から昇った朝日が、皇居、明治神宮(東京都)、富士山(静岡県)、豊川稲荷(愛知県)「二見夫婦岩」「朝熊岳」「伊勢神宮」、高野山(和歌山県)、高千穂(宮崎県)を結ぶ太陽の道を「レイライン」として、その太陽が昇る道の直線上に立つことでパワーを得ることができると言われている。

 7月24日早朝には、自転車レースのツールド三重「伊勢志摩スカイラインヒルクライムレース」も開催される。

 通行料金は、自動二輪車=880円、軽・小型・普通自動車=1,250円。同観光道路の通常の開門時間は6時~20時(金剛證寺開山忌に当たる6月27日・28日は5時~20時)。伊勢市と鳥羽市の市営駐車場利用者は駐車利用券を見せると通行料金が2割引きになる。

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