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志摩市歴史民俗資料館で昆虫展、近年の昆虫採集は「深夜のコンビニ」で

志摩市歴史民俗資料館で昆虫展、近年の昆虫採集は「深夜のコンビニ」で

志摩市歴史民俗資料館で昆虫展、近年の昆虫採集は「深夜のコンビニ」で

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 志摩市歴史民俗資料館(志摩市磯部町)で現在、「伊勢志摩国立公園の中に棲む昆虫たち」展が開催されている。

【その他の画像】伊勢志摩国立公園に生息する昆虫

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 同展は、横山ビジターセンター(阿児町)のパークボランティアを務め磯部町在住の中山惇(あつし)さんが伊勢志摩の野山で採集した昆虫の標本箱17点1280種と、コーカサスオオカブトムシやヘラクレスオオカブトムシ、コノハムシなど三重県総合博物館(津市)所蔵の「世界の昆虫」標本箱13点67種、そのほか1944年~1951年まで阿児町鵜方の横山で自給自足生活をしていた画家の故・岩中徳次郎さんのスプレー缶やフォーク、ナイフなどの廃物を利用して作られたアート作品「生物ルテス」(「ステル物生かす」を逆から読んだ造語)の昆虫など40点を展示する。

 子どもの頃から野山を駆け虫取りが好きだったという中山さんは自然環境の急激な変化に危機感を抱き、定年後本格的に昆虫の標本作りに専念。2011年に三重県昆虫談話会の創立55周年記念事業で約3500種の昆虫を調べ上げた「志摩半島の昆虫」発刊にも参加した。

 8月27日に開いた講演会で中山さんは「子どもの頃は注射器などがセットになった『昆虫採集セット』が買って欲しくて親の農業の手伝いで嫌々草刈りをやった。結局草の中にいる昆虫を探してばかりで手伝いにはならなかった。屁こき虫(ゴミムシ)のガスは強酸性で直接目に入ると失明する。ミイデラゴミムシが多くいる時はバッタやコオロギが大量発生している時。オオミイデラゴミムシがいるとオケラが近くにいる。深夜に昆虫採集で横山のトイレの光に集まる昆虫を探していた時、女子トイレにも昆虫がいないか覗きに行ったことを川柳に『横山で そっと覗いた 女子トイレ』と詠んだ」などエピソードを披露し会場を笑わせた。

 中山さんは、「最近の昆虫採集は、夜のコンビニの照明に集まる虫を探すだけで珍しい昆虫が見つかる。志摩市内のコンビニを約2時間掛けて巡回する。近年、子どもの頃見つけていた昆虫を見かけなくなって、今の自然を記録しておかなければと定年後夢中で昆虫採集を始めた。調べてみると、水生の大型昆虫はいなくなり、代わりにナガサキアゲハなどこれまで見たことがなかった南方系の昆虫が見つかるようになった。昆虫が好きな人はもちろん、環境指標生物として昆虫に興味を持っていただければ」とも。

 開館時間は9時30分~18時、月曜、最終木曜定休。10月2日まで。

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