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志摩市で本格芋焼酎「志州隼人」制作発表会 郷土食材「きんこ」使う

志摩市で本格芋焼酎「志州隼人」制作発表会 郷土食材「きんこ」使う

志摩市で本格芋焼酎「志州隼人」制作発表会 郷土食材「きんこ」使う

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 近鉄鵜方駅前ファミリープラザ(志摩市阿児町鵜方)で12月13日、芋焼酎「本格きんこ焼酎 志州隼人(ししゅうはやと)」の製作発表会が行われた。

【その他の画像】森伊蔵よりも高い芋焼酎

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 「きんこ」はサツマイモの一種ハヤトイモを干したもので、志摩の海女や漁師たちの保存食として長年親しまれてきた郷土食材。近年自然食品ブームに乗って品薄状態が続いている。

 「志州隼人」は、志摩市内で栽培するハヤトイモを煮て皮をむき、天日干しにした加工品「きんこ」を主原料に米麹(こうじ)を使って製造する本格芋焼酎。「きんこ」だけを使う「ゴールド」(720ミリリットル、3,600円)と、「きんこ」を加工する際に出る甘皮や規格外の小イモで作る「スタンダード」(同、1,550円)の2種類があり、「ゴールド」は金のラベルと共に一本一本にシリアルナンバーと年号が付くプレミアムラベル。製造は、広域伊勢志摩圏内で唯一焼酎を製造する酒造メーカー「伊勢萬」(伊勢市小俣町)が担当した。

 2012年、「志州隼人」を製造し販売することで「きんこ」の生産を増やし、ハヤトイモの栽培拡大による耕作放棄地の再生、「きんこ」製造工程で出る廃棄物の活用、生産者の利益確保、食文化の継承、高齢者の生きがいづくり、就農支援などにつなげることを目的に、「志州隼人有限責任事業組合(LLP)」(大王町波切)が立ち上がった。

 今年の製造本数は、ゴールドが600本、スタンダードが3000本。伊勢萬の溝口武さんは「毎回つくる度に味が違うのが面白い。作ったばかりよりも寝かせて飲むタイプのお酒」と説明する。同LLPの吉田五十三(いそぞう)さんは「昨年は天気が悪くきんこの出来がよくなかったので心配したが、仕上がりは香りもよくいいものができた。ゴールドは芋焼酎で人気の『森伊蔵』よりも高い価格。原料が高いので仕方ないが、おそらく日本一高い販売価格」と話す。

 販売店は次の通り。「べんのや酒店」(志摩町和具)、「クメヤ商店」(同)、「小川商店」(志摩町越賀)、「トミヤリカーショップ」(大王町波切)、「おかよし」(同)、「隅甚酒店」(阿児町鵜方)、「カネカ 駅前店」(同)、「酒やビック 志摩店」(同)、「酒やビック 阿児店」(同)、「田中屋酒店」(磯部町迫間)、「マサヤ」(南伊勢町宿浦)。売り切れ次第販売終了。

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