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元日に伊勢志摩から「初富士」 標高555メートルの朝熊山からくっきり

元日に伊勢志摩から「初富士」 標高555メートルの朝熊山からくっきり(撮影=加藤直人)

元日に伊勢志摩から「初富士」 標高555メートルの朝熊山からくっきり(撮影=加藤直人)

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 平成最後となる2019年1月1日、穏やかな朝を迎えた伊勢志摩地方で初富士と初日の出を拝むことができた。

【その他の画像】朝熊岳から「初富士」

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 日本列島は冬型の気圧配置となり日本海側は雪または雨のところもあったが、伊勢志摩地方は比較的穏やかな天気に恵まれた。ユネスコ世界文化遺産、標高3776メートル日本最高峰、伊勢志摩から直線距離で直線距離で約200~230キロ離れた富士山が元日から観測できた。

 空気が澄んだ冬場の早朝に観測確率は高くなる富士山だが、それでもなかなかその姿を見せてくれない。海抜0メートル地点からは計算上では、半径約223キロ、実際には大気中の光の屈折があるためその約1.06 倍=約236キロまで観測可能だという。全国に約1300社ある浅間神社の総本山=富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)では浅間大神、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祭り、富士山を神格化し、古来より「霊峰」と呼ぶ。

 1月1日、伊勢志摩で最も高い標高555メートルの朝熊岳(あさまだけ)山頂には初日の出を見ようと大勢の人が詰めかけた。夜明け前の6時30ごろ、眼下に見下ろす伊勢湾や鳥羽湾の島々がうっすらと認識できるようになると、初日の出を見ようと訪れた人たちは不思議そうに「あれは富士山では?」「伊勢志摩から富士山見えるの?」と半信半疑な会話が飛び交っていた。やがて雄大な富士山が裾野までくっきりと見えていることがわかるとカメラを富士山の方向に向け始め撮影していた。

 山頂までは自動車で伊勢-鳥羽を結ぶ観光有料道路「伊勢志摩スカイライン」を利用。1月2日~15日の期間は開門時間6時~19時。開門と同時に車を走らせれば、日の出前に到着し富士山を撮影することができる。

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