猿田彦神社(伊勢市宇治浦田)の巫女(みこ)たちが現在、破魔矢に絵馬などを取り付ける奉製作業を行っている。
【その他の画像】猿田彦神社の巫女が絵馬や鈴を取り付け破魔矢作り
同神社の主祭神は、日本神話「天孫降臨」で天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫に当たる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を先導し道案内した神様とされる猿田彦大神(さるたひこおおかみ)。交通安全、土地開発、開業、開運など「みちひらき」に関することに御利益があるとされる。
奉製作業は、矢に来年の干支(えと)である巳(み)ちなんだ蛇や、梅などが描かれた絵馬(2種類)や鈴、五色の吹き流し(小にはない)を外れないよう丁寧に取り付ける作業で、11月中旬ごろから同神社の巫女らが交代で作業を進めている。12月20日ごろに完了する予定。
破魔矢は、悪いものを寄せ付けないように断ち切るために飾られる縁起物。約90センチの赤色の「大」(初穂料=1,500円)と約60センチのムク材を使った「小」(同=1,000円)の2種類。約30センチの鏑矢(かぶらや)や約70センチの鉾(ほこ)(以上初穂料=1,000円)と破魔矢を合わせて約5000本を奉製し、12月9日から出来上がったものから授与している。