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「伊勢講暦」2026年版販売 遷宮・山口祭から御船代祭までの写真で飾る

「伊勢講暦」2026年版販売 遷宮・山口祭から御船代祭までの写真で飾る

「伊勢講暦」2026年版販売 遷宮・山口祭から御船代祭までの写真で飾る

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 伊勢文化舎(伊勢市船江)が現在、江戸時代に伊勢土産の一つに数えられた「伊勢暦(いせごよみ)」の現代版カレンダー「伊勢講暦(いせこうごよみ)」2026年版を販売している。

「伊勢講暦」2026年版販売

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 伊勢神宮や式年遷宮に関する情報を紹介するフリーペーパー「お伊勢さんニュース」を発行する同社は、地域の出版社として月刊誌「伊勢志摩」「伊勢人」の発刊(現在は休刊)や単行本の出版をメイン事業にしながら、地域応援事業として「伊勢まちかど博物館」「伊勢春慶の会」「外宮さんゆかたで千人お参り」「検定『お伊勢さん』」「お伊勢さん観光案内人」などの事業の立ち上げなどに関わってきた。

 伊勢講暦は、伊勢神宮のツアーコンダクターやセールスマン的な役割を担った「御師(おんし・おし)」らによって流布した伊勢暦を復活させた地域応援事業の一環。まちおこし団体「ザ・伊勢講」が発行していたものを同社が2010(平成22)年に引き継ぎ、今回で36作目になる。伊勢暦は情報が少ない時代の中で大変重宝され、江戸時代享保年間(1716~1735)には全国で約200万部が出版されたという。現在は伊勢神宮・神宮司庁から「神宮暦」として形を変え発行されているが、「伊勢講暦」は伊勢神宮と伊勢のことがわかるカレンダータイプ。

 2026年版のテーマは「第63回 神宮式年遷宮が始まる」。1・2月は式年遷宮最初の祭典「山口祭」、3・4月は長野県上松町で行われた御神体を収める器「御樋代木(みひしろぎ)」を切り出す「御杣始祭(みそまはじめさい)」、5・6月は上松町を練り歩きながら伐採された御神木を曳(ひ)く「御神木祭」、7・8月は長野県、岐阜県、愛知県で歓迎されながら運ばれた御神木が伊勢までやってきて五十鈴川を「川曳(かわび)き」で伊勢神宮内宮(ないくう)まで運び込む「御樋代奉曵式」、9・10月は、外宮(げくう)まで「陸曳(おかび)き」で運ぶ「御樋代奉曵式」、11・12月は御樋代を収めるさらに大きな器を作るための木を安全に伐採するための祭典「御船代祭(みふなしろさい)」の、それぞれの祭りの様子を撮影した写真を、かつて詠まれた和歌や俳句などと共に紹介する。

 同社の中村賢一社長は「お伊勢参りの『伊勢講』が日本の津々浦々に行き渡っていた江戸時代には、毎年新しいお札『神宮大麻』を配るために、伊勢から御師が日本中の村々を訪れていた。その時に伊勢土産として重宝されたのが伊勢暦。八十八夜、二百十日などの農業に重要な日が記されたこの暦は、日常の必需品だった。1300年の歴史ある式年遷宮に寄せる、多くの人たちの意気込みや喜びを感じ取っていただけたら幸い」と話す。

 仕様はオールカラーB3判7枚つづりで、価格は660円。三重県下の主要書店、アマゾン、同社窓口で販売する。

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