伊勢志摩経済新聞の2009年の年間PV（ページビュー）ランキング1位には、スキューバダイビングと海女を兼業し地域に溶け込む「イケメン海女（あま）」の杉山裕介さんと清水健太さんのニュースが輝いた。

　ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信された伊勢志摩経済新聞・ヘッドラインニュースのPVを集計したもの。

　ランキング1位に輝いた「イケメン海女」の記事がアップされると同時に他のメディアからの取材が殺到、「めざましテレビ」（フジテレビ）などテレビ10本以上、雑誌、ラジオなど合わせて20件以上の取材をこなし、一躍「時の人」になった。清水さんは「僕たちは伊勢志摩の海を通して、漁業のあり方、海との共存共栄を真剣に考えている。取材の多さに驚いたが、海の現状を広く知ってもらえるチャンスと思って積極的にメディアに出させていただいた。来年名古屋で開催される『生物多様性条約第10回締約国会議』（COP10）にも何かお手伝いができれば」と芯は真っすぐ先を見つめている。

　2位には鳥羽市と志摩市を結ぶ観光道路「パールロード」の展望台から撮影した「UFOか？」。当編集部スタッフがずいぶん前から写真は目にしていたものの、信ぴょう性や不確実要素も多く、科学的に証明しにくい情報だけに掲載に結びついていなかった。しかし、そのうわさが広がりを見せていたため、6月24日の「UFO記念日」に合わせて紹介したもの。

　上位10位のランキングは以下の通り。（カッコ内は掲載日）

1. 「イケメン海女」、地域に溶け込み活力作る－今年の海女漁始まる（5/4）2. 「UFOか？」－ホテルタラサ志摩の従業員が撮影した1枚の写真（6/24）3. 伊勢神宮「宇治橋」完成－平和や喜びの架け橋、再び20年の時刻む（11/3）4. 富士山からレインボー－伊勢・朝熊岳から富士山、その後虹の架け橋（8/25）5. 20年間で1億人以上が渡る「宇治橋」新しく－渡始式を前に公開（10/28）
6. ナポレオンフィッシュ泳ぐ水槽で恒例の「水中入社式」－鳥羽水族館（4/2）
7. TVチャンピオン優勝者プロデュースのラーメン店「麺屋黒船」、三重県初出店（1/4）
8. サーフィンを愛しサーファーたちに愛され続けた、志摩の「ヒコさん」の散骨式（5/6）
9. 三重県一番人気ラーメン店「開花屋」伊勢にオープン、口コミだけで行列に（1/30）
10. 20年に1度今だけしか聞けない「宮大工ミュージック」－宇治橋架け替え工事で（7/24）

　3位・5位・10位には伊勢神宮式年遷宮行事の一つ「宇治橋」の架け替えに関する記事がランクイン。11月3日の渡始式のニュースは東海エリアではトップニュースでも、全国区ではあまり関心が高くなかったが、他のメディアが一斉に配信すると話題が一気に集まりアクセスが集中した。

　4位にランクインした「富士山からレインボー」の記事は、200キロ離れた富士山が夏に見えることすらあり得ないことであるにもかかわらず、その富士山の真上から伊勢まで大きな虹がかかった事実を伝えただけで自然と話題を集めた。その超自然現象を目にすることができた編集部スタッフも驚きを隠せない様子だった。

　6位には「鳥羽水族館の水中入社式」が、7位・9位には伊勢志摩で開業したラーメン店が入った。8位にはサーフィンで盛んな地域のとても感動したニュースとして編集部スタッフも現場で涙した。

　三重の「癒やし系」人気女性タレントの「大西敬子さん」の神宮参拝作法伝授の記事は惜しくもランク外に。2007年12月の「カキ食べ放題の店集積」の記事はシーズンになるとアクセスが増加する傾向にあり、「カキ食べ放題」の関心の高さを知ることになる。昨年5月の「人力車で日本一周」を実行する山田祥平さんの記事は、山田さんの軌跡とともにみんなの経済新聞ネットワーク内でも紹介されアクセスが増加した。

　来年には、全編伊勢ロケで伊勢を舞台にした映画「半分の月がのぼる空」が2010年4月3日全国ロードショー、「霊性の原風景」として伊勢神宮が取り上げられている龍村仁監督の映画「地球交響曲（ガイアシンフォニー）第七番」も2010年中の公開を予定する。2つの伊勢に関連する映画にも注目が集まりそうだ。