二見・夫婦岩、新たなしめ縄で満月の夜-大しめ縄張り替え神事

9月5日、大しめ縄張り替え神事が執り行われ新たなしめ縄できれいになった二見・夫婦岩。

9月5日、大しめ縄張り替え神事が執り行われ新たなしめ縄できれいになった二見・夫婦岩。

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 伊勢二見の夫婦岩の大しめ縄が9月5日、大勢の参拝客の手を借りながら張り替えられ、満月に当たる当夜、月光に照らされ光り輝いた。

満月が志摩半島の山々の陰から現れると月光で美しく照らされる新しめ縄をまとった夫婦岩

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 伊勢・二見興玉(おきたま)神社(伊勢市二見町江)夫婦岩の大しめ縄は毎年5月と9月、12月の3回執り行われるが、高波の影響などを受け5本あるしめ縄がすべて切れた時にも張り替えられる。7月と8月に高波によって2本が切れ、今回の張り替え神事までは3本だけになっていた。

 1本の長さが約35メートル、重さ約40キロ、太さ約10センチの大しめ縄5本を、高さ約9メートルの男岩(おいわ)に16メートル、高さ約4メートルの女岩(めいわ)に10メートルを巻く。男岩と女岩を結ぶ長さ9メートルの大しめ縄が太陽神と、猿田彦大神を祭る鳥居の役割を担う。

 当日夕方、志摩半島の山々の陰から現れた満月が、新しい大しめ縄できれいになった夫婦岩を照らし、幻想的な雰囲気を醸しだした。

 その場に居合わせたカップルは「夫婦岩を月光が美しく照らしている様子はとてもきれいで感動的だった。偶然やって来たが何か不思議な力をいただいた気がする」と話す。

 近年、夏至の日前後の「日の出」は、夫婦岩の間に太陽が現れ、さらにその直線上に富士山が重なり、冬至の日前後の「月の出」は、夫婦岩の間に月が現れることから話題を集めている。

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