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往年の名車48台、伊勢志摩の海岸線に軌跡残す-「チシタリア202F」も

往年の名車48台、伊勢志摩の海岸線に軌跡残す-志摩市志摩町越賀の海岸線を走るポルシェ356

往年の名車48台、伊勢志摩の海岸線に軌跡残す-志摩市志摩町越賀の海岸線を走るポルシェ356

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 1980年までに製造されたモデルタイプのクラシックスポーツカーが一同にそろう「ヒストリックカーミーティングin伊勢志摩」が12月4日・5日、伊勢志摩で開催された。爽やかな青空と太陽の下、個性的なフォルムをした往年の名車たちが優雅に、伊勢志摩国立公園内の美しい海岸線沿いに軌跡を残した。

志摩市志摩町に架かる「パールブリッジ」を走るヒストリックカー

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 同イベントは、伊勢湾フェリーが廃止されるかもしれないからみんなで盛り上げよう――と、今年6月に蒲郡で第1回目を実施。その対岸にあたる伊勢志摩でも――との思いから今回の開催が決定した。

 合計48台のエントリーがあり、リタイアなどせず2日間走り遂げた車は40台。走ったルートは、伊勢志摩で最も高い朝熊山(あさまやま)を登る観光道路「伊勢志摩スカイライン」から太平洋と英虞湾が見渡せる「パールロード」、国道260号線を走り、宿泊先の「ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩」(志摩市大王町)へ、2日目は、ホテルを出発後、国道260号を通り志摩町御座の海女小屋で「伊勢エビ汁」の歓迎を受け、布施田ふれあい公園、再びパールロードを通り、志摩スペイン村(志摩市磯部町)、ホテル慶泉(鳥羽市国崎)を経由し、ちょんまげワールド伊勢(伊勢市二見町)でフィニッシュ。各所で「CP競技」といわれるタイムレースを行い順位を競い合った。

 完走した車の中には、イタリアの車で世界に数台しか現存せず、車の詳細がほとんどわかっていないという1947年製のチシタリア(Cisitalia)202Fや1957年製ドイツのポルシェ(Porsche)356A、1968年製と1970年製の日本のトヨタ(TOYOTA)2000GTなどがあった。

 川崎市から参加した「ポルシェ356クラブオブジャパン」の事務局も務める笹本健次さんは「伊勢志摩は食べ物もおいしく、景色もきれいで最高。2日間とても楽しく走ることができた」と笑顔でコメントした。

 ヒストリックカーミーティング実行委員会の事務局長の天野正治さんは「もともと伊勢湾フェリー存続を願って地域を盛り上げようと企画。幸い存続が決定したので、今回の伊勢志摩はお祝いを兼ねたものになった。少しでも伊勢志摩のいいところをこのイベントを通してご紹介できればと企画、参加者は大変満足していた」と話す。来年以降の開催については未定。

 2日間のイベントの模様は、特別番組として来年1月4日に三重テレビ放送で放送予定。

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