読売日本交響楽団の弦楽四重奏メンバー4人が11月26日、伊勢神宮内宮参集殿能舞台で奉納演奏を行った。1部は弦楽四重奏によるクラシック音楽などを、2部は皇学館大学(伊勢市神田久志本町)雅楽部との共演によるポピュラー音楽などを演奏した。
読売日本交響楽団は1962(昭和37)年、日本のオーケストラ音楽の振興と普及のため設立。東京を拠点に年間11回の定期演奏会を軸に計5シリーズを揃えるほか、全国各地で演奏会を開催。現在の常任指揮者をフランスのシルヴァン・カンブルランさんが務め、約100人のメンバーを抱える。皇学館大学雅楽部は1964(昭和39)年創部。神宮楽師から指導を受け、龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、箏(そう)、太鼓などの和楽器の練習に励み定期演奏会などを行っている。
奉納演奏は今回で6回目。弦楽四重奏は、山田友子さんと平井義久さんがバイオリンを、田中茜さんがビオラを、松葉春樹さんがチェロを担当、1部ではモーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章やドボルザークの弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」より第1楽章、ビートルズの「イエスタデイ」など6曲を演奏、クラシックの調べが神宮の森に静かに響いた。
2部では、古典雅楽の「越殿楽(えてんがく)」と映画音楽「もののけ姫」を雅楽部だけの演奏で行った後、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」、式年遷宮イメージソング奉祝曲で藤井フミヤさんの「鎮守の里」など5曲を共演、計7曲を演奏した。