伊勢路川河口(度会郡南伊勢町内瀬)の中州に群生する日本産ハイビスカス「ハマボウ」につぼみが付き、所々で大輪の黄色の花が咲き始めている。
1000株以上が群生しマングローブ化している同所は本州最大級を誇る。ハマボウは、学名ハイビスカス・ハマボウ(Hibiscus hamabo)アオイ科フヨウ属。花はハイビスカスに似た形状で淡黄色、中心部は暗赤色、直径5~8センチ。朝開いて夕方に咲き終わる一日花。三重県のレッドデータブック・絶滅危惧(きぐ)II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。
同所をグーグルマップで確認すると、五カ所湾がゾウの顔に、湾に浮かぶ離島・村島がゾウの目に、伊勢路川がゾウの鼻のように見える。群生地はゾウの上顎と鼻の付け根辺りに位置する。例年のハマボウの開花時期は7月後半から8月中ごろ。現在、同川の河川工事を行っているため、中州への立ち入りは工事中に限り、危険を伴うため禁止されている。