ロンドンオリンピック女子バレーボールチームで活躍した志摩市出身の山口舞選手が8月29日、銅メダルを首から提げて大口秀和志摩市長を表敬訪問した。
ロンドンオリンピック銅メダリスト、志摩市出身の女子バレーボール山口舞選手
志摩市初となったオリンピックメダリストが同市役所に入ると、待ち受けた職員や市民から大きな祝福の拍手を受け、市長から花束を受け取った。
ロンドンオリンピックで山口選手は、予選リーグA組の初戦7月28日のアルジェリア戦(3×0)、8月1日のドミニカ共和国戦(3×0)、8月3日のロシア戦(1×3)でスターティングメンバーに、7月30日のイタリア戦(1×3)では3セット目途中交代で試合に出場した。結果、予選リーグを3位で通過し決勝トーナメント出場を決めチームに貢献した。決勝トーナメントでは8月9日の準決勝ブラジル戦(0×3)で2セットを取られ、流れを変えようと3セット途中から起用された。予選リーグ8月5日のイギリス戦(3×0)、準々決勝の中国戦(3×2)、3位決定戦の韓国戦(3×0)の試合には出場しなかった。
27日から帰省しオリンピック出場の報告などをしているという山口選手は「会う人会う人におめでとうと言ってもらえることがとてもうれしい。オリンピックに出ることが小さいときからの夢だったのに、出場できて、さらにメダルまで頂けたことは本当に栄誉なこと。皆さまからの熱い応援のおかげ」と感謝の言葉を述べた。「頑張ればなれる。夢は大きく、諦めないで」と子どもたちへのメッセージも忘れなかった。
山口選手に会うために大紀町大内山から家族で来たという小学5年生・バレーボールクラブ「紀勢ジュニア」所属の中桐芽栄(めい)さんは「山口選手のことが大好きで、会えてとてもうれしい」と感無量。銅メダルを触らせてもらい記念写真を撮り、着ていたTシャツにサインまでしてもらっていた。
山口選手の功績をたたえ、志摩市は同日、「志摩市スポーツ文化栄誉賞」を新たに創設し、9月2日に予定する岡山シーガルズのバレーボール教室の場で山口選手に授与する方針を決めた。