伊勢出身・小学6年生の上田竜大選手が12月3日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)国際南コース(1周1.264キロ)で開催されたカートレース「2012鈴鹿選手権シリーズ」YAMAHA SSクラスで、2012年のシリーズチャンピオンになった。上田選手は、同サーキットでのカートレース・シリーズチャンピオン最年少記録を塗り替えた。
鈴鹿サーキットのカートレース・シリーズチャンピオン最年少記録を塗り替える
2月26日から始まった同シリーズ。上田選手は全5戦に出場。1・2戦をポールトゥーウィンで優勝し44(22ポイント×2)ポイント、4戦で6位入賞、8ポイントを獲得し、合計52ポイントでシリーズポイントランキング1位のまま、この日の最終戦を迎えた。
決勝ヒート(16周)で2番スタートの上田選手は、1番スタートの21歳・久富圭(静岡県)選手と激しいバトルを繰り広げた。独走の久富選手に対して徐々に詰め寄り、残り4周では完全にロックオン。いつでも仕掛けられる状態をキープしたまま最終ラップに。上田選手は最終ラップで果敢に攻め、第3コーナーで久富選手をオーバーテークしトップに。最終コーナーではクロスラインを仕掛ける久富選手をブロックしながらインから攻めそのままチェッカーを受けようとラインを取ったが路面の砂に捕まり減速、アウトから入った久富選手がクロスラインで立ち上がりインからゴールを決めた。上田選手は15分5.471秒で1位との差はわずか0.055秒だった。
レース後久富選手は「初戦で対戦した時は、とにかく前へ前へという選手だと思ったが、今回はいつでも抜ける状況だったのに抜いてこなかったから、とても不気味だった。僕も小学生の時からカートを始めたが、12歳で結果を残す上田選手はすごいと思う」と感想を漏らした。
上田選手は宮山小学校(伊勢市旭町)に通う12歳。このレースに参戦した時点では11歳。今回のレースで2位の17ポイントを加算しトータル69ポイントでシリーズチャンピオンの座を獲得した。
一方、「X30」クラスに出場する北浜中学校(東大淀町)中学2年(13歳)の三宅淳詞(あつし)選手は、決勝レースで逆転の総合優勝も狙える位置に着けていたが、予選レースで相手にプッシングされスリップし順位を落とし、決勝レースでは順位を上げることができなかった。総合のポイントランキングでは4位と健闘した。