フィリピン政府から日比友好親善の証として日本に贈られたジュゴン「セレナ(メス)」が、鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽3、TEL 0599-25-2555)に入館して4月15日で20周年を迎えた。
当日には「セレナ入館20周年記念セレモニー」が行われ、ドミンゴ・L・シアゾン・Jr. フィリピン共和国駐日特命全権大使、野呂昭彦三重県知事、木田久主一鳥羽市長が来賓として出席、セレナの20年間の映像記録や飼育エピソードなどが披露された。
セレナは1986年10月、台風で母親とはぐれたところをフィリピンでジュゴン調査を行っていた同館ジュゴン調査隊とフィリピン天然資源省のスタッフにより保護され、約半年の現地飼育の後、当時のアキノ大統領より日比友好親善の証として日本へ贈られ、同館で飼育され今年で20年を経過した。
保護された当時147センチ、47キロだったセレナも、現在では約260センチ、約380キロまで成長。現在オスの「じゅんいち」(入館27年目)とともに飼育され、2頭に赤ちゃんが生まれることが期待されているという。
また、同館は3月、アシカやアザラシたちが暮らす「海獣の王国」ゾーンを17年ぶりに改装し、幅7メートル、張り出し最大1.5メートルの1枚の大型曲面ガラスを採用するなど、水槽各所にさまざまな工夫を施し、動物たちの迫力ある泳ぎを見ることができるようになり評判だという。
営業時間は、3月21日~10月31日=9時~17時(7月20日~8月31日=8時30分~17時30分)、入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円。
Ceremony of 20th anniversary for "Selena", a female dugong at Toba
Aquarium
On April 15th, "Selena", a female dugong at Toba Aquarium celebrated her 20th anniversary in Japan. The Philippine Government gave Selena to Japan as a symbol of friendship after she was rescued in the ocean near the Philippines in October 1986. Selena is now 260 centimeters long and weighs 380 kilograms, compared to her rescue length and weight of 147 centimeters and 47 kilograms, respectively. Toba Aquarium officials hope Selena will reproduce with Junichi, a male dugong who also lives at the aquarium.(英訳:ホワイト・パイン・イングリッシュ・スクール)