国の構造改革特区法により2005年5月開校の通信制高校・代々木高等学校(志摩市阿児町)の1年生・篠優希さんが、5月3日~5日に群馬県内で開催された「スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ」で総合優勝を果たした。
今年4月に同校に入学したばかりの篠さんは、石川遼選手をプロトーナメント優勝に導いた吉岡徹治さんが監督を務めるゴルフに特化した高校プログラムコース「アスリートゴルフコース」に所属。同コースは、昨年から全米女子プロゴルフ協会公式戦「ミズノクラシック」が開催される賢島カンツリークラブ(同)で強化合宿を行っている(今年も7月9日~12日に予定)。
石川遼プロや森田理香子プロも優勝した同大会はJJGA(日本ジュニアゴルフ協会)主催。総合優勝の篠さんは、特典として男子プロ大会JGTO「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」(8月29日~9月1日)、アメリカのジュニア大会AJGA「ロレックストーナメントオブチャンピオンズ」(7月8日~12日)への出場権も獲得した。3日間の篠さんのスコアは69、67、70合計206打(6866ヤード・パー72)。
「高校生の部と総合で優勝しました。今回の大会は応援してくれたたくさんの人の期待に応えられた試合でした。応援して下さったみなさん、本当にありがとうございました。福岡県で行われるオーガスタの本戦にも出場予定なので引き続き応援よろしくお願いします」と篠さん。
吉岡監督は「昨年秋に代々木高校に進学が決まって以来、台湾アマに出場させたり東海クラシックのマンデー予選にチャレンジさせたり、冬場はタイのキャンプで指導。4月に入ってからも、台湾でホームステイさせ試合に出させたり、国内各地でキャンプを行ったりして指導してきた成果が出てうれしい」とコメントを寄せる。
吉岡監督は「海外でのキャンプやホームステイなど通信制の高校だからこそできた強化メニュー。プロスポーツを目指す現役高校生が通信制に通いながら試合やキャンプで経験を積んでいくことは海外では当たり前。『アスリートゴルフコース』のメンバーには、さらに上を目指して夢に向かって突き進んでほしい」とも。
そのほか、男子1年生の三浦大河さんが3位、鹿島裕樹さんが35位、女子2年生で昨年の強化合宿にも参加した折茂ひまわりさんが28位と健闘した。