鈴鹿サーキット(鈴鹿市稲生町)で6月5日、「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)」に向けた第1回の公開合同テスト走行があり、伊勢市出身の稲垣誠さんも参加してマシンの仕上がりをテストした。
鈴鹿8耐、正式名称は「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦『コカ・コーラ ゼロ』鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」。1978年から続く日本で最も古いレースで8時間にどれだけ長い距離を走れるかを競う。1チーム2人または3人のライダーが体力と集中力、真夏の気温と闘いながら8時間を走り続ける。完走することさえも難しいとされ多くのチームが挑戦している。今年は7月24日~27日までの4日間の日程で開催される。
この日は、参加予定70チーム中50チームがテスト走行に臨んだが、前日の4日に東海地方も梅雨入りし朝から雨が降り続き、各チームはレインタイヤを装着し慎重に走りながらマシンの調整を図っていた。9時30分から75分間、13時15分から75分間、15時30分から90分間の計3回の走行セッションがあったが、いずれも激しい雨と強風にライダーとメカニックたちは苦戦していた。
鈴鹿8耐に稲垣さんは「チーム橋本組」からエントリー。昨年の大会で共に8時間を走り切ったチームオーナーの金山和弘さんと、昨年まで高校生だった松阪市出身の田中歩さんの3人が暫定チームメンバーだ。この日3人は、1回目の走行には出走せず、後の2回のテスト走行でマシン調整を図るに留めた。
金山さんは「歩がどこまで走ってくれるか?今後の仕上がり次第(でエントリーリストに加えるかどうかを決定する)」と話す。現在田中さんは「全日本ロードレース選手権シリーズ」に稲垣さんと共に「ST600」クラスから初のフル参戦中。稲垣さんは「昨年はマシントラブルなどが原因でいい成績が残せなかった。今年こそ上位に食い込んでいきたい。歩にも期待している」と意欲を見せる。