4組の「普通」の家族の「小さな命の物語」を描いたドキュメンタリー映画「四つの空 いのちにありがとう」(杉本幸雄監督)の上映会が7月12日、志摩市の阿児アリーナ(志摩市阿児町)ベイホールで開催される。
昨年9月に初上映を行い、全国で上映会が開かれている同作品。娘を小児がんで亡くして「いのちの授業」を語り続ける父親。小児がんと後遺症などを背負いながらも看護師になる夢を目指す女子大学生。重度脳性マヒの一人娘を育て守り老舗料理店4代目おかみとして笑顔で働く母親。体重326グラムで生まれて普通小学校に通う少女。その家族のそれぞれの思いを描く。
主催は、2012年11月に発足し、「志摩の人々が輝く人生を送り幸せになるため」に毎月1回の勉強会などを開く「KAGAYAKI志摩プロジェクト」(同)。
同会代表の向井正明さんは「障がいがあっても短い命であっても、それぞれ生まれてきた価値があるのが『命』だということを教えてくれる映画。10年前に頸椎(けいつい)損傷で車いす生活を余儀なくされているメンバーの一人が『今の一瞬一瞬を生きていくことが大切であること。また新たな人生がやって来た』と、この映画を見て勇気をもらった。若い人たちにぜひ見てほしい」と話す。
同日、映画の上映会と共に杉浦貴之さんのトーク&ライブも予定する。杉浦さんは、28歳の時に末期の腎臓がんと宣告を受け「余命早くて半年、長くて2年」と言われながらも14年を生き抜き、「いのち」について全国でトーク&ライブを開催するシンガー・ソングライター。
開場18時~上映18時30分~21時。前売り券=1,000円、当日券=1,500円。