今回で48回目を迎える外洋ヨットレース「パールレース」が7月27日午前10時10分、参加30艇で志摩半島五ヶ所湾口から神奈川県江の島(180マイル=約300キロ)を目指してスタートした。
「沖縄レース」(830マイル)、「小笠原レース」(520マイル)と「パールレース」(180マイル)を、日本の三大外洋ヨットレース呼び、現在継続しているレースでは唯一。1960年に横浜から鳥羽を目指して4艇(26人)の参加でスタートしたのが始まり。その後何度かコースの変更を行いながらも継続され、38回大会では69艇の参加がありながらも台風のため中止になった年もあったが、今回で48回目を迎える歴史ある外洋レースとなっている。1991年には参加185艇(1,520人)に膨れ上がった時もあったが、年々参加艇が少なくなってきているのも事実。今回31艇のエントリーがあり、うち30艇(249人)が参加した。
27日の天気は快晴で、風は北北西3メートル。スタートと同時にスピンセールを揚げさっそうと走り出した。29日の16時がタイムリミットでそれまでに各艇は江の島沖のフィニッシュを目指す。早い艇は28日昼前後に着く予定。
昨年から海上自衛隊の協力を得て、多用途支援艦「すおう」が伴走し、特務艇「はしだて」がフィニッシュラインを作っている。また、船の大きさ、走行性などを平等に審査できるように決められている簡易計測のハンディキャップシステムとして、IMS部門、ORCクラブ部門のほか、今回新たにIRC部門が設定され、新型艇が有利にならないような古い艇でも楽しめる大会になった。
29日には江の島ヨットハウスでフェアウエルパーティーを開催、各部門の成績発表と表彰式も同時に開催される。参加艇の現在地をJSAF外洋東海のホームページでも公開している。