「野口みずき杯 中日三重 お伊勢さんマラソン」が12月3日・4日、三重県営サンアリーナ(伊勢市朝熊町)周辺で開催された。伊勢市出身の野口みずきさんは生まれ故郷で2日間、参加者たちと触れ合った。
厚生小学校(同一志町)、厚生中学校(同一之木)、宇治山田商業高等学校(黒瀬町)を卒業した野口さんは、2002年名古屋国際女子マラソンで初優勝すると、2003年の大阪国際女子マラソンで優勝、2004年のアテネ五輪で金メダル獲得。2005年のベルリンマラソンで出した記録(2時間19分12秒)はアジア記録と日本記録を樹立、未だに破られていない(世界歴代5位)。今年4月に現役を引退し、7月に地元猿田彦神社(同宇治浦田)で結婚式を挙げ現在は、上海に住んでいる。
今年から野口さんの名前を冠にした同大会は2日間で約1万2000人が参加。バリアフリーラン(約1.7キロ)も今年から新設され、参加資格の枠が広がった。ハーフマラソン(21.0975キロ)のコースには伊勢神宮内宮(ないくう)前やおかげ横丁(同宇治中之切町)、野口さんが高校生時代に練習で走った「野口みずき金メダルロード」などが設定され、参加者たちは爽やかな風を切りながら汗を流した。
4日、同大会会長の野口さんは「走った距離は裏切らない」と書いた自身のサイン入りTシャツ(アシックス製)を着て登場。9時10分、ハーフマラソンのスターターを務めると、そのまま参加者たちをハイタッチしながら笑顔で送り出し大会を盛り上げた。
野口さんは「今年から私の名前が付いたマラソン大会が大好きな地元・伊勢で開かれることになってとてもうれしい。年々盛大になるように地域に貢献したい」とあいさつした。
優勝者は以下の通り。ハーフマラソン一般男子=尾嵜広樹さん(三重県)1時間12分39秒、一般女子=三浦直美さん(三重県)1時間27分43秒、5キロラン一般男子=水谷幸司さん(三重県)16分48秒、一般女子=谷口由香さん(愛知県)19分04秒。