ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパン(事務局、東京都目黒区)主催による「ポルシェ356ホリディ2007」イベントが10月6日、志摩スペイン村パルケエスパーニャ内で開催され、幻のクラッシックカー「ポルシェ(Porsche) 356」73台が集結する。
同クラブは1976年8月に設立、ポルシェ356を所有するオーナーらが中心となり、今年で32年の歴史を持つポルシェ本社公認のオーナークラブ。主に車についての情報交換やパーティー、ラリーなどのイベントを通じて、クラシックポルシェを所有する喜びを分かち合うことを目的としている。メンバー数は約130人。
「ポルシェ356」は独ポルシェ社が1948年~1965年に生産したスポーツカーで、ポルシェの原点とも言われているクラシックカー。1931年の創業で他社請負の車輌設計・開発を主な業務としてきた同社が、独立系メーカーとして新たな活路を見出し、開発に着手した小型スポーツカーのこと。
同イベントではメンバー所有の「ポルシェ356」約60台がスペイン村エントランス付近に展示され、人気投票や写真撮影会を実施。パーク内ではさらに希少価値の高い特別車13台を特別展示する。特別車の13台は、1951年「ル・マン24時間レース」にポルシェとして初参戦・初クラス優勝し、現在のポルシェの基礎を作ったと言われる記念すべき名車で今回日本初上陸「356ライトメタルクーペ」や、1954年初の市販レーシングカーとして製造され、ジェームス・ディーンの愛車としても有名「1957年式 550A・スパイダー」、第2回日本グランプリ優勝車と同型車「1964年式904-GTS」、そのほかクラブメンバーの審査イベント「コンクール・デレガンス」として、昔のまま忠実に再現=リストアされたポルシェ10台を展示予定。
同クラブ中部支部長の武藤英樹さんは「約50年前に手作りで作られたポルシェの流線型のボディー、その造形美が素晴らしい。車というよりも美術品として見ていただければ」と話している。