温泉旅館「湯元館　ニュー浜島」（志摩市浜島町出湯、TEL 0599-53-1502）で1月10日～2月10日、「真珠貝の貝柱」を使った料理を夕食メニューに取り入れた宿泊プラン「真珠ご膳」が期間限定でスタートする。

　同宿泊プランは昨年に引き続き2回目。真珠貝（アコヤ貝）の貝柱を使って、新鮮なまま生で食する刺身はもちろん、かき揚げや酢の物、茶碗蒸し、特製鍋など同館の料理長が趣向を凝らして料理10品を用意する。真珠の取り出し作業が最盛期を迎えるこの時期だけの限定プラン。

　もともと「真珠貝の貝柱」は真珠の玉を取り出す時に出る副産物で、昔はこの時期になると、真珠養殖業者が年末・年始の挨拶代わりに親せきや近隣の人に配る風習があった。そのためほとんど流通せず、一部地元の商店で販売するだけで値段も高くなく、食材としてもそれほど価値のあるものではなかったが、年々その価値が認められ、キロ当たりの単価も上昇し、今では流通量が少ないこともあり「レアな食材」になっている。

　同館の城山義久副社長は「この地域は真珠産業の発展とともに栄えたが、年々真珠の生産量が減り、さらに景気の後退から真珠価格の下落などで地域経済も元気がなくなっている。真珠の価値を再び見出してもらおうと昨年企画したところ、『貝柱』の美味しさに感動していただきとても喜んでもらった。真珠産業の復興の一助になればと思うので、ぜひこの機会に食べに来てもらえれば」と話す。

　同宿泊プランの料金は1泊2食付き、本館宿泊で大人＝13,000円（土曜・祝前日は16,000円）、別館「花の館　椿」宿泊で大人＝16,000円（土曜・祝前日は19,000円）。チェックイン15時、チェックアウト10時。

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