鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)の一風変わった入社式が3月31日、同館のコーラルリーフダイビング水槽(水量約800トン)で行われた。
1991年には世界初の水中結婚式を行うなど話題の尽きない「水槽」の中での入社式は2006年以来、今回で2回目。
今年の新入社員は、共に20歳で神奈川県出身の深澤美紀さんと伊与部陽香(いよべはるか)さん。2人は全国の水族館に人材を輩出する東京コミュニケーションアート専門学校(東京都江戸川区)のドルフィントレーナー専門コースの卒業生で、同校で海洋生物学や自然保護論などを学び、イルカと一緒に泳いだりコミュニケーションを取る実習などの経験をもつ。
入社式は、同校でのダイビング経験を生かして同水族館が企画したもの。リクルートスーツを着た2人は、浅野四郎副館長から飼育研究部勤務を命じる辞令書を水中で授与され、先輩からは「恒例の」水槽の掃除用スポンジが贈られた。
2人は「最初は緊張したが、水槽の向こうのお客様に励まされ、その後はリラックスし楽しい入社式になった」と話す。
キスを求める「ロゼ」に固まる「キンタ」(伊勢志摩経済新聞)トドの「ロゼ」、まだ見ぬ恋人「キンタ」を思い「抱き枕」(伊勢志摩経済新聞)鳥羽水族館東京コミュニケーションアート専門学校