「顔をただ水で洗っているだけのおばちゃんに負けている時あるでしょう?」とタラサ志摩ホテル&リゾート(鳥羽市浦村町白浜、TEL 0599-32-1111)の取締役社長でエステシャンでもある今野華都子さんが参加者に問いかけると、笑いとともに全員がうなずいた。9月4日、同ホテルで開催された「ハッピー洗顔全国大会実行委員会」主催の講習会「一瞬で美顔になるパンスモンマッサージ教室」での一場面。
ハッピー洗顔術、パンスモンマッサージを今野さん自身が説明するDVDブック
今野さんは、第1回LPGインターナショナルコンテストL6(フェーシャル部門)で、日本最優秀賞を受賞し、2004年12月世界110カ国の中で最優秀グランプリを受賞、フェーシャルの世界第一人者となる。
「パンスモンマッサージ」の「パンス(Pince)」とはフランス語で「つまむ・はさむ」という意味で、肌をつまむ美容術のこと。フランスで1907年に皮膚科医のジャッケ博士により考案され、肌のシワやたるみに効果があるという。エステ業界でも機械化の導入により一般化されている。
今回の「教室」で教える「パンスモンマッサージ」は、エステに行けない人にでもできるようにと、「セルフマッサージ」として今野さんがオリジナルで考案したもの。「教室」は、8月23日マキノ出版から発売された今野さんのDVDブック「一瞬で美顔になるパンスモンマッサージ」(1,700円)の出版記念も兼ねたもので、「今野華都子式オリジナル パンスモンマッサージ」の説明と技術指導が行われた。
今野さんは「きれいな顔のおばちゃんがきれいな理由は、化粧品など余分なものを塗らず自然なままでいるから。本来人間の持っている能力が最大限に生かせる状態になっているから。姿勢が悪ければそれに合わせてどこかが痛くなったりする。いつも怒っている人はそれに合わせた顔になる。毎日の洗顔でも洗い残したところにはシミができる。毎日している小さなことの積み重ねが自分自身を作っている」と説明する。「きれいになるためには自分で行う毎日の『洗顔』週1~2回の『セルフマッサージ』が重要で、さらに最も大切なことは『自分自身と向き合うこと』『心を洗うこと』。『洗顔』『セルフマッサージ』を通して自分自身と向き合う時間を大切にすること」と教える。
5月に出版された今野さんの著書「顔を洗うこと 心を洗うこと」(サンマーク出版)の出版記念講演会も名古屋(9月6日19時~、名古屋市東文化小劇場、3,000円)と大阪(同21日12時30分~、大阪・毎日新聞ビルオーバルホール、3,000円)で開催予定。