志摩自然学校(志摩市大王町波切、TEL 0599-72-1733)は6月6日、二人乗りシーカヤック12艇(参加者合計24人)で英虞湾の無人島「兎山島(うさぎやまじま)」に上陸し、海岸の清掃活動を行った。
清掃活動を終え、拾ったゴミを前に記念撮影。右が産業ゴミ、左が生活ゴミ。
清掃活動は、伊勢志摩国立公園内の真珠イカダ浮かぶ英虞湾の中央に位置し、その自然豊かな環境をを生かしたシーカヤック、スキューバダイビング、ヨットセーリングなどの自然体験プログラムの提供や、ビーチクリーン、ハマボウの植樹など自然環境活動などを行う志摩自然学校が毎年実施し、今回で4回目。
兎山島は、海水浴場になる次郎六郎海岸の目の前に位置し、南向きに海岸を持つ。8月下旬から9月上旬に浜辺にオレンジ色の花を咲かせるユリ科のハマカンゾウ(浜萓草)の群生地としてもシーカヤッカーの間で注目されているという。南風が吹くとその海岸に周辺からのゴミが漂着するため、4年前から海岸の清掃活動を実施している。
同校の正賀照央学校長は「海岸が南を向いているため、南風が吹くとゴミが集ってしまう。生活ゴミと産業ゴミとに分けると、産業ゴミが多いのが確認できるが、捨てる人よりも拾う人が増えれば海はきれいになる」と説明する。
参加者は「ゴミを拾って爽やかな気持ちになり、シーカヤックで英虞湾の自然を満喫できて最高。また参加したい」と話す。「短時間でたくさんのゴミを拾うことができたのはみんなのおかげ。感謝。これからも継続していきたいので協力お願いします」(同学校長)とも。