高視聴率で人気を集めているドラマ日曜劇場「JIN-仁-(じん)」(TBS系)の音楽制作に伊勢出身の長岡成貢さんがかかわっている。
今年1月に発売された長岡成貢さんのセカンドアルバム「Romantic GOLD」
「JIN-仁-」は、2000年9号から「スーパージャンプ」(集英社)に連載されている漫画作品をテレビドラマ化したもので、毎週日曜21時から放送中で全11話。10月11日の放送の第1話の視聴率は16.5%で、以降16.4%、17.2%、17.2%、20.3%、20.2%、16.8%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)の高視聴率を維持している。
幕末の江戸へタイムスリップしてしまった脳外科医「南方仁」が、満足な医療器具も薬もない環境で人々の命を救っていき、その医術を通して坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちと交流を深め、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていくというストーリー。
主人公の「南方仁」役には大沢たかおさん、仁の現代での恋人「友永未来」とタイムスリップした江戸・吉原の最上級位の花魁(おいらん)「野風(のかぜ)」の二役を演じる中谷美紀さん、幕末の江戸で仁の世話をし公私共に支えになる「橘咲」役を綾瀬はるかさん。そのほか内野聖陽さん、小日向文世さん、武田鉄矢さんらが出演する。
長岡さんは、中島美嘉、EXILE、SMAP、CHEMISTRY、MISIAなどJ-POPのトップアーティストのプロデュース、アレンジ、リミックスなどを手掛ける一方、ベルリン・国際映画祭ワールドプレミア上映の映画「白銀帝国」の音楽を作曲するなど世界的に注目される作曲家、音楽プロデューサー。
長岡さんは「今回は高見優さんと作曲を分担している。ドラマのキーワードの一つである手術の緊迫したシーンで特徴的に使われる和太鼓サウンドや、主人公の精神的な葛藤、ミステリアスな世界観、江戸時代という時代を演出する日本的で優美な旋律などを僕が担当。そもそも『斎宮物語』(長岡さん作曲の明和町の斎宮テーマの曲)など、日本的なメロディー・サウンドはわたしの最も得意とするところ。僕の中では江戸時代=『伊勢』と結びついているので何の違和感もなかった」と話す。
12月2日には同ドラマのオリジナル・サウンドトラックが発売されたばかり。