萩本欽一さんが村長を務める「ちょんまげワールド伊勢 安土桃山文化村」(伊勢市二見町、TEL 0596-43-2300)で7月3日、鎧兜(よろいかぶと)をまとった戦国武将姿の毛利和久さんときらびやかな和服の姫・愛さんの結婚式が執り行われた。
結婚式は、同村内の大岡越前守忠相が裁きを言い渡す山田奉行所を借り切って、二見興玉神社の権禰宜(ごんねぎ)・福田和人さんら神職によって神前式で行われた。新郎の和久さんはかぶとの重さを感じながら「愛の裁き」を受けない誓いを言葉にした。その後かぶとを外し、別会場で披露宴を開いた。
披露宴では、忍者が姫をさらっていく演出や、三重テレビの人気番組「キンさばっ!」出演の斉藤やすさん、室矢まんぺいさん、森本廉太郎さんが登場するサプライズもあり、盛り上がった。
和久さんの父親は「息子は『歴女(れきじょ)』ならぬ『歴男(れきだん)』と言うくらい歴史のことが大好きなので、最初に結婚式の話を聞いて驚いたが、好きなようにしたらいいと言った(笑)。今日実際に二人の様子を見て、こういう変わった結婚式もいいものだ――と思った」と感想を漏らした。
結婚式を同村で開催したきっかけを和久さんは「昨年のクリスマスパーティで『安土城の屋上で愛を叫ぶ』という企画がありその場で、『ここで結婚式をあげる』と告白したから(笑)」と話す。
同村の広報担当の眞榮田さんは「『安土城の屋上で愛を叫ぶと結ばれる』という都市伝説を作りたい(笑)」とも。