三重の季刊ローカル誌「NAGI(凪)」秋42号が9月1日、県内の書店やコンビニの店頭に並んだ。特集で三重の「古民家食堂」19店を紹介する。発行は「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)。
最新号では、古民家をリノベーションして営業する飲食店の店内や提供されるメニューなどを紹介。広域伊勢志摩圏内のレストランでは、昨年10月に築100年以上の町家を再生してオープンした「町家とうふ」(河崎)が選ばれた。
同誌編集長・坂美幸さんは、「何世代にも渡る家族の歴史を秘めた民家をレストランやカフェに再生した店が増えている。建物を慈しむ店主の思いやリノベーションの知恵、食材や器への愛情がしっかりと反映されている古民家食堂を訪ねてみませんか」と語りかける。
なぜ古民家を活用したのかを店主から聞き取り、その答えと店内の雰囲気から「懐かしさの奥に大切なものが秘められ、現代人が忘れかけている何かに気づく」と坂さん。「グラビアを見るだけでも癒やされる特集(笑)」とも。
そのほか、今年6月に国の重要有形文化財に指定された「賓日館(ひんじつかん)」(二見町)について保存・再生活動に関わる伊勢市在住、一級建築士の高橋徹さんの寄稿などを載せる。
価格は670円。