奈良県を中心に路線バスや観光バスを走らせる「奈良交通」(奈良市大宮町)の新人バスガイド研修が1月24日・25日、伊勢神宮や賢島などで行われた。
入社し1年目18歳~19歳のフレッシュバスガイド13人は、指導を務めるガイド暦27年の橋本千代子さんと同18年の大木由子さんの説明を受けながら熱心にメモを取っていた。
シカが飛び跳ねたマークの同社の大型観光バスに乗って行われた2日間の研修は、24日に伊勢神宮外宮、内宮を参拝、伊勢志摩スカイラインを登り金剛證寺のある朝熊山(あさまやま)、パールロード、鳥羽展望台、志摩スペイン村のコースと、25日に賢島、大王崎、鳥羽市内のコースで、それぞれ日帰りバス旅行を想定したもの。バスの中では実際にマイクを持った案内も行われた。
橋本さんは「伊勢志摩でのガイドは奈良県内のお客さまが中心になるが、奈良県には海がないので、お客さまは海の見える景色や新鮮な海産物にとても興味を示してくれる。そのため海が近くにある鳥羽や賢島へご案内することは多い。伊勢では、これから式年遷宮があることなどを注意深く伝えた」と話す。
同社は「ビューティフルツアー」の商品名でバス旅行プランを提供する。昨年からのツアーの中で伊勢志摩行きを5コース設定、伊勢神宮参拝を兼ねたプランは特に人気だという。