伊勢志摩を元気に――と広域通信制高校「代々木高校」(志摩市阿児町神明)が立ち上げた「伊勢志摩元気プロジェクト」の一環としてスタートした「賢島大学」(同、TEL 0599-43-6177)が5年目を迎えた。5月12日に本年度の講座日程などを発表し、受講生を募集している。
バーチャルコミュニティー大学として地域の活性化に寄与しようと2007年6月にスタートした同大学は、産・官・学・民の協働事業で運営し、伊勢志摩に住む人や伊勢志摩に興味を持つ人が、自由に思い思いのまま、地域の風土や歴史、文化などを学び体系化し、地域をさらに元気にしようとするもの。年10回程度の講演会などを開いている。
本年度は5月26日、6月16日、7月21日、8月、9月15日、10月20日、11月17日、12月15日、1月19日、2月15日の計10回の講座と数回のフィールドワークを予定する。
今月26日の1回目は、「賢島宝生苑(ほうじょうえん)」(同)総料理長・村林栄一さんを講師に招き、「味の道・・志摩は宝の海」をテーマに食について学ぶ。19時~21時。
6月5日に予定するフィールドワークは、英虞湾に浮かぶ無人島「多徳島」に渡り、かつて御木本幸吉翁が築いた世界初の真珠養殖場跡を見学する。会費700円(渡船代、傷害保険含む)。
代々木高校教師で同大学の事務局担当の西尾哲明さんは「今年で5年目を迎える賢島大学。参加者は横ばいながら、関心を持って参加してくれている。今年は特に水産業と農業に視点を置いた講座を開く予定。多くの人に参加していただければ」と話す。
同大学への入学には年会費3,000円が必要。入学は随時受け付けている。受講費は1講座500円。