日本人男性ヒップホップダンサーとして世界の舞台で活躍するケント・モリさんのスペシャルワークショップが1月22日、スポーツクラブメッツ(伊勢市小木町)Metsスタジオで行われ、3回のレッスンに計187人が参加した。
ケントさんは2008年、マドンナの専属ダンサーとしてワールドツアーに参加。2009年にマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」オーディションに日本人男性ダンサーとして唯一合格するがマドンナとの契約期間中だったため参加を断念。後日マイケルからマドンナにケントを採用したいと連絡が入ったが、その2カ月後マイケルが死亡。マドンナのツアーステージでマイケルに扮(ふん)して追悼ダンスを披露し話題を集めた。昨年12月に日本で開催された「マイケル ジャクソン トリビュート ライブ」の第1部のダンスステージを総合プロデュース、自らも出演した。現在はクリス・ブラウンの世界に4人しかいない男性専属ダンサーの1人を務める。
昨年に引き続き実施されたワークショップでは、ケントさんが映画「バットマン」のテーマ曲「Batdance」に合わせて、オリジナルの振り付けで軽快に踊って見せ、参加者たちを指導した。同作品を見たことがない参加者に「常にイメージすることがとても大切。バットマンが飛び立つ様子や逃げる様子など情景をイメージしなりきり、指先にまで魂を込めること」と説明。参加者はケントさんのダンスに習いながら真剣に踊った。
県内から参加した八田千里さんは「ケントさんの熱さを体全身で感じることができた。パワーをもらた」と感想を漏らした。
「ワークショップに参加してくれてありがとう。こうして一緒に生の空間を共有し直接指導できることは素晴らしいこと。生でしか伝えられないことがある。Everything happens for reason」とケントさん。90分のレッスンは、ケントさんの熱い思いで120分を超えた。最後にはケントさんによるマイケル・ジャクソンの「Thriller(スリラー)」「Billie Jean(ビリー・ジーン)」のダンスが披露され歓声に沸いた。