伊勢の子育てグループ「ハハノワ」(明和町)が7月8日、「いま知りたい本当のこと、がれき、内部被爆、被災地のこと」と題して、中部大学教授の武田邦彦さんの講演会を開催した。
同グループは、楽しく子育てをしていた1歳の子どもを持つ母親4人が、「福島第一原発の事故があり、子どもたちに何を食べさせればいいのか?」「外で遊ばせていいの?」「誰に聞いていいのか分からないし、ネットの話はどこまで本当なのか?」などの不安をみんなで話し合っているうちに、勉強しよう――と今年5月から活動を開始。その1回目の勉強会に武田さんを招いた。
会場となった伊勢市観光文化会館(伊勢市岩渕)には約950人が詰め掛け真剣な表情で話に耳を傾けていた。参加者は30歳前後の女性が多く、乳児をあやしながら参加した母親の姿も何人も見受けられた。
武田さんは独自の理論で原発問題を説明し、「今から50年後を見据えた活動を。子どもたちは国の宝。大人が守らなければならない」と訴えた。
同グループ代表で1歳9カ月の男児の母親でもある荒木章代さんは「日々の生活を豊かに。昔のような丁寧な暮らし、丁寧な子育てが大事だと考えるようになった。これからも不安を持つお母さんたちと一緒に勉強し、今後に備えたい」と話す。会場で取ったアンケートの結果も近日中にホームページで公開するという。