「続ける応援 東北復興支援」東北物産展キャラバンが10月12日、会員制リゾートホテル「エクシブ鳥羽&アネックス」(鳥羽市安楽島町、TEL 0599-26-4400)で始まった。同ホテルを運営するリゾートトラスト(愛知県名古屋市)の18のグループホテルを5日間ずつ巡回している。
福島県石川郡玉川村にある道の駅「こぶしの里」で販売している福島の特産品約40点を同ホテル会員以外の一般客にも販売する同イベント。商品には、同村の生産者が作るサルナシやトマトなどの農産物からできたジュースやジャム、焼き菓子のほか、津波の被害を乗り越えがれきの中の冷蔵庫から奇跡的に発見されたサクラ酵母から作られた「世嬉の一酒造」(岩手県一関市)の「福香(ふくこう)ビール」(600円)や最大の震度を受け作付け不能となった水田をよみがえらせ作った「伊藤農場」(宮城県栗原市)の新米「ヒトメボレ」2キロ(1,260円)などを並べる。
心配する放射性ヨウ素およびセシウムの検出検査については、農産物の実がなってからと熟してから、出荷前の計3回の検査を行い、全てクリアしたものだけを販売。「こぶしの里」の星力行さんは「多くの人に支援いただいたおかげで伊勢志摩でも販売できることになった。自分たちが福島の生産者の生産物を販売することで早期復興へつなげたい」と話す。
同イベントは、昨年同グループホテル13の施設で販売したところ好評だったことから、「さらに継続した復興支援を」と、「こぶしの里」と同社が昨年に引き続き協力する。同社は、同イベントの売り上げの一部を愛知ボランティアセンター(名古屋市熱田区)を通して震災復興支援費に充てる。「震災に負けることのない熱い思いをキャラバンに乗せて、東北の『元気と魅力とおいしさ』をお届けする。多くの人にお買い上げいただき、ご協力いただければ」と同ホテル担当者。
実施時間は8時~12時、15時~19時。今月16日まで。