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近鉄の新型特急「しまかぜ」特急券発売日当日に全席完売-初日は最速2分

近鉄の新型特急「しまかぜ」特急券発売日当日に全席完売-初日は最速2分

近鉄の新型特急「しまかぜ」特急券発売日当日に全席完売-初日は最速2分

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 近畿日本鉄道(大阪市天王寺区、以下近鉄)が3月21日から運行を開始する新型観光特急「しまかぜ」の特急券が、2月21日の予約発売以来、発売開始日当日に全席が完売する記録が続いている。

試運転中の近鉄新型観光特急「しまかぜ」

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 伊勢神宮式年遷宮に合わせ伊勢志摩地域活性化の起爆剤として導入する「しまかぜ」は6両編成。大阪難波駅、近鉄名古屋駅と賢島駅(志摩市阿児町)を結ぶ観光特急で、大阪難波駅~賢島駅間(停車駅=大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方)を約2時間20分、近鉄名古屋駅~賢島駅間(停車駅=近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方)を約2時間で結び、それぞれ1日1往復する。

 1・6号車はフロントビューが楽しめる「展望車両」、4~6人のグループ旅行が楽しめるサロン席(3カ所、計最大18席)、座席部分が掘りごたつ風になった和風個室、リビングのような感覚の洋風個室(それぞれ1カ所ずつ、3~4人用)を備える「グループ席車両」、1車両全てがカフェ(1階6席、2階13席、無料)と販売カウンターだけの「カフェ車両」が特徴。1・2・5・6車両は快適さを追求した3列配置の本革シート(車いす対応シートを含む112席)を採用した。全138席。

 歌手のクリスタル・ケイさんが「しまかぜ」をイメージして作ったという「風の彼方」の軽快な音楽に乗せて、昨年3月から同社のイメージキャラクターを務める女優の檀れいさんが「しまかぜ」に乗って伊勢志摩を旅するという設定のテレビCMが2月1日~24日までの期間、関西・中部圏と関東圏で放映された。「しまかぜ」のネーミングは、志摩に吹く風の爽やかさをイメージし、伊勢志摩地域へと新しい風を呼び込みたいと願いを込めた。

 2月21日10時30分から発売開始された初日(3月21日分)の大阪難波駅発、賢島方面行きの特急券は最速2分、近鉄名古屋駅発、賢島方面行きは5分で完売、その上り特急券もそれぞれわずか15分、20分で完売した。その後も22~25日までの特急券全席が賢島方面行きは約1時間で、大阪、名古屋方面行きもその日のうちに完売する記録が続いている。

 同社の名古屋事務所の伊藤泰幸さんは「大阪~名古屋間の『アーバンライナー』、大阪・名古屋~賢島間の『伊勢志摩ライナー』導入時も同様にチケットが完売するケースはあったが、その日のうちに全席が完売するのは初めて。通常300席あるシートを138席にしていること、運行本数が少ないことなどが完売の理由。もう少しの間こうした状態が続き迷惑をお掛けするかもしれないが、ぜひご乗車いただければ」と話す。

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