青少年の健全な育成を目指して活動する志摩市青少年育成市民会議(志摩市)鵜方分会と神明分会のメンバーらが3月1日、卒業式を終えたばかりの電車通学の高校生たちを祝福しようと近鉄鵜方駅構内でサプライズライブを行った。
三重県教育委員会によると県内の全日制高校55校と定時制高校9校がこの日に卒業式を行った。今年度の卒業予定者は全70校で1万3289人(1月集計)。広域伊勢志摩圏内の高校で3月1日に卒業式を行ったのは、公立高校13校(鳥羽商船高等専門学校は5日)と私立高校の皇学館高校(伊勢市楠部町)、伊勢学園高校(伊勢市黒瀬町)2校を合わせた15校。
卒業生にとって電車通学最後となるこの日、同会メンバーは電車が到着し高校生たちが改札を出るタイミングを見計らいピアノによるサプライズライブを行った。何をやっているか分からずそのまま通過する高校生もいたが、自分たちのためにライブを開いてくれたと気づくと立ち止まりその演奏に耳を傾けていた。
志摩高校(磯部町)のラグビー部で3年間を過ごしたという男子生徒は「卒業式はやはり感じるものが違った。新しい人生をさらに踏み出し頑張っていきたい」と今の思いを言葉にした。「わざわざ僕たちのためにライブを開いてくれてありがとう」と謝辞も忘れなかった。
神明部会会長の西尾哲明さんは「高校の皆さん卒業おめでとう。地域の子どもたちをみんなでお祝いできて良かった」と感想を漏らした。