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ピカソ、ブラック、藤田嗣治らと交友-志摩出身洋画家「平賀亀祐」展

ピカソ、ブラック、藤田嗣治らと交友-志摩出身洋画家「平賀亀祐」展

ピカソ、ブラック、藤田嗣治らと交友-志摩出身洋画家「平賀亀祐」展

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 志摩市出身の洋画家・平賀亀祐(かめすけ)画伯の展覧会「平賀亀祐展~亀祐と同郷を生きた作家展~」が現在、絵かきの町・大王美術ギャラリー(志摩市大王町)2階展示室で開催されている。

「平賀亀祐」記念館

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 1889(明治22)年志摩町片田で生まれた平賀画伯は、16歳のときに画家を志しアメリカに移民、サンフランシスコ美術大学で絵を学んだ後、36歳でフランスへ。その翌年1926(大正15)年に300年以上の歴史を持ち、ドガ、ドラクロア、ミレー、マネ、モネ、ルノワールらも出品する世界最古の国際公募展「ル・サロン」で初入選しその後、1934(昭和9)年に銅賞、1938(昭和13)年に銀賞、1954(昭和29)年に最高賞の金賞とコロー賞を日本人として初めて受賞する経歴を持つ。パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラック、アンドレ・ドラン、藤田嗣治らと交友関係にあり、フランスを訪れる若き日本人画家の世話をした。1971(昭和46)年にパリ国際美術協会の副会長に就任するも、その年の11月5日にパリの自宅で永眠する。

 画伯のファンで支援者であった高知の故伊澤正三さんが所蔵していた作品20点が昨年6月、伊澤さんの遺族で大阪市在住の中田睦美さんから同市に寄贈された。同展では、そのうちの12点と画伯から絵画を学んだ柴原皖(かん)さんや志摩市にゆかりのある故南幸男さん、坂中功一郎さん、山際倭文子さん、山本道乗さんの作品9点を同時に展示している。

 1926年フランスに渡った初期の貴重な作品や水彩画やパステルクレヨン画、版画など珍しい作品や、生涯1万点以上描いたという画伯の作品の中で唯一の自画像も展示。

 同市地域振興係で同ギャラリーの担当の荻野珠奈(まりな)さんは「3階の平賀亀祐記念館と合わせて画伯の作品を見ていただければ」と話す。昨年6月、同ギャラリー開館1周年記念として画伯の親族・平賀菊栄さん(神戸市在住)から画伯の自叙伝「一本の釘」20冊の寄贈を受けた。同市内のライブラリー、図書室で貸し出し可能となっている。

 開館時間は9時~17時、火曜・水曜、12月28日~1月4日休館。観覧料は、大人=200円、高校生・大学生=100円、中学生以下無料。7月22日まで。

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