暮らす・働く

「第二伊勢道路」早くも効果-台風18号の影響で伊勢道路が通行止めに

「第二伊勢道路」早くも効果-台風18号の影響で伊勢道路が通行止めに

「第二伊勢道路」早くも効果-台風18号の影響で伊勢道路が通行止めに

  • 0

  •  

 志摩-伊勢間を結ぶ生活道路でもある「伊勢道路(県道32号伊勢磯部線)」が9月16日、台風18号の影響で通行止めとなり、9月14日に供用開始したばかりの「第二伊勢道路(一般国道167号)」が早くも迂回ルートとして市民や観光客に効果をもたらした。

「第二伊勢道路」鳥羽から志摩を目指す

[広告]

 第二伊勢道路は、鳥羽南・白木インターチェンジ(鳥羽市白木町)から伊勢二見鳥羽ライン松下ジャンクション(伊勢市二見町)までの延長約7.6キロ、幅員車道3.25メートル×2車線(4車線計画の暫定2車線)の自動車専用道路。事業費は約315億円。既存道を走るよりも約18分時間短縮することができ、近年の交通量増加による交通渋滞の緩和、交通事故の減少、巨大地震や災害時の避難道路として、またその際の緊急輸送道路として建設。7日には開通記念ウオーキングイベントがあり約2700人が汗を流し、14日には鈴木英敬三重県知事らが出席した開通の記念式典が行われたばかり。

 伊勢道路(伊勢市宇治館町~志摩市磯部町恵利原、延長11.5キロ)では1時間あたりの雨量40ミリ以上、もしくは連続雨量150ミリ以上の雨が降ると通行止めとなる。広域伊勢志摩圏内でも台風18号の影響で大雨・暴風警報が発令(15日19時30分ごろ~16日朝方まで)。伊勢道路を管理する三重県伊勢建設事務所(伊勢市勢田町)は、連続雨量が200ミリを超えたため16日3時50分~12時30分までの時間、通行止めとした。

 そのため、伊勢方面を目指す市民や観光客を乗せた車は、「第二伊勢道路」か「サニーロード(県道169号玉城南勢線)」で、伊勢道路を迂回するコースを走らざるを得なかった。伊勢志摩経済新聞記者が9時ごろ、志摩から伊勢道路へ向かうと、通行止めとなっているにもかかわらず伊勢道路を目指す車が目立った。サニーロードへ左折する車も約4割あった。続いて志摩から鳥羽方面へ走る車を調べたところ、普段は伊勢道路へ進む車の方が鳥羽方面へ行く車よりも多いのに、この日の9時30分ごろは全体の7割が鳥羽方面へ。さらに9時45分ごろから10分間、白木インターチェンジ前で調べたところ、第二伊勢道路へ入る車が約8割を占めた。

 一方、伊勢道路の通行止めを知らせる案内板は、志摩市磯部町に3カ所(伊勢道路入口に1カ所)で、伊勢道路に進む道路に進入してからでないと分からない場所に設置されているため、事前に通行規制があることを知らないドライバーは途中でUターンを余儀なくされていた。この日も大型の観光バスがUターンのため狭い道路で立ち往生していた。

 今後第二伊勢道路は、白木インターチェンジから磯部町恵利原まで延長する予定だが、三重県志摩建設事務所(志摩市阿児町)によると明確な完成予定日は定かではない。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース