「第46回全日本社会人体操競技選手権大会」が9月14日~16日の3日間、三重県営サンアリーナ(伊勢市朝熊町)で開催された。ロンドンオリンピック金メダリストの内村航平さんも自身の所属するコナミ体操競技部(埼玉県草加市)から出場、個人総合優勝、種目別の床運動、跳馬、団体総合合わせて4冠の活躍を見せた。
15日は、男女1部競技(団体、個人、種目別)があり、男子は内村選手のほか、田中和仁選手、山室光史選手(以上コナミ体操競技部)、亀山耕平選手(徳洲会体操クラブ・神奈川県鎌倉市)、女子は美濃部ゆう選手(朝日生命・東京都世田谷区)らトップアスリートらが競技に参加した。16日・17日は、男女2部競技(団体、個人、種目別)が行われた。
毎年各地で開催され今年で46回を数えた同大会は、神宮式年遷宮奉祝を兼ね、伊勢の地で開かれた。三重県体操協会の中西長男会長は「式年遷宮を迎える年に、社会人体操の全国大会をここ伊勢で開くことができて誠に光栄。役員らみんなで神宮へ正式参拝を行った」と話す。
鉄棒の「ムーンサルト」を編み出し、第4回(1971年)、7回(1974年)、9回(1976年)大会で個人総合優勝を果たした五輪3大会金メダリストの塚原光男さんは、今大会の競技役員長を務めた。塚原さんは「神宮式年遷宮の奉祝事業と位置付けた今大会。伊勢で開催できたことを光栄に思う。2020年に東京でのオリンピック開催が決定した。7年後、日本の体操の栄光を再び見せることができれば」と意気込む。
優勝1部は、男子団体はコナミ体操競技部=合計444.200点、男子個人総合は内村選手=91.850点、女子団体は朝日生命=252.150点、女子個人総合は美濃部選手(53.500点)。2部は、男子団体はMIYAKO(京都府日向市)=合計167.600点、男子個人総合は桑原茂選手(熊本県体操協会・熊本県菊池郡)=58.500点、女子団体は輝操会(大阪府茨木市)=合計108.750点、女子個人総合は古川絵里香選手(日女体クラブ・島根県出雲市)=36.700点。