伊勢市出身の国際ライダー稲垣誠さんが4月12日・13日の2日間、鈴鹿サーキット（鈴鹿市）国際レーシングコースで行われた「文部科学大臣杯2014年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ」第1戦に出場した。

伊勢市出身の国際ライダー稲垣誠さん、鈴鹿サーキットで2輪レースのトップカテゴリー「JSB1000」クラス出場

　国内4輪の最高峰レース「全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ」と「MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ」2輪レースのトップカテゴリー「JSB1000」クラスの開幕戦として位置づけられている「鈴鹿2&4レース」。そのほか「全日本フォーミュラ3選手権シリーズ」の第1・2戦、「CR-Z 10リッターチャレンジ」などのレースも開催された。

　毎年夏に開催される「鈴鹿8時間耐久ロードレース（通称＝8耐）」への参戦を決めた稲垣さんは、「チーム橋本組アケノスピード」から金山和弘さんとペアもしくは3人で出場予定。さらに同シリーズの「ST600」クラス（全6戦）、アジアロードレース選手権シリーズ「SS600」クラス（全6戦）に出場する。昨年は「ST600」クラスでワークスチームが数多く参戦する中でプライベートチームとして総合6位（合計82ポイント）の結果を残した。

　8耐の前哨戦ともいわれる「JSB1000」クラスのレースにスポット参戦した稲垣さんはゼッケン35イエローボディーのスズキGSX-R1000にまたがり、予選で2分12秒296をマーク（56台中16位）。決勝レースではフルグリッドの44台が出走し、スタートダッシュを決め14位まで順位を上げたが、最終的に20周を走り切り44分39秒141でゴール。17位に留まった。

　稲垣さんは「電気系統にトラブルが発生したようで、エンジンの回転が良くなかった。8耐に向けこれから修正しながらベストを尽くせるように仕上げていきたい」とコメントを残した。「今シーズンの全日本は、昨年スポット参戦した田中歩に奥野翼を加えた3人体制で臨む。今年も応援よろしくお願いします」と呼び掛ける。

　8耐のチームオーナーでもある金山さんは「昨年アケノスピードからレースに出場した高校生ライダーの田中が高校卒業して僕の会社で働くことになった。『仕事とレースの両立は難しいが、レースに数多く出場しないと早くならないよ』とアドバイスをした。今シーズンは稲垣と同じ『ST600』クラスにフル参戦するので楽しみ（笑）。今年も8耐への参戦を決めたが、完走することはもちろんだが、みんなで楽しくチャレンジできれば」と話す。

　「JSB1000」クラス初戦の決勝レース結果は、優勝＝中須賀克行選手（ヤマハYZF-R1、チーム名＝ヤマハYSPレーシングチーム、タイム＝42分37秒187）、2位＝高橋巧選手（ホンダCBR1000RR、チーム名＝MuSASHi RTハルク・プロ、タイム＝42分37秒684）、3位＝秋吉耕佑選手（ホンダCBR1000RR、チーム名＝F.C.C. TSR Honda、タイム＝42分43秒669）（1周5.821キロ、決勝20周）。

　スーパーフォーミュラレースは全7戦あり、11月8日・9日に再び鈴鹿に戻って最終レースが行われ年間総合チャンピオンが決定する。初戦の結果は以下の通り。優勝＝ロイック・デュバル選手（Team KYGNUS SUNOCO、タイム＝1時間15分49秒802）、2位＝ジャームス・ロシター選手（フジ・コーポレーション KONDO、タイム＝1時間16分06秒023）、3位＝石浦宏明選手（P.MU/CERUMO・INGING、タイム＝1時間16分11秒927）（1周5.807キロ、決勝43周）。