志摩市商工会(志摩市阿児町鵜方)主催による「御食(みけ)つ国志摩」ええもん研究会が11月27日、同商工会館1階多目的ホールで開催された。
今回で10回目となる同イベントは、市内の製造業者や加工業者らが作ったオリジナルの商品を多くの人に知ってもらい、商品をブランディング化し販売促進につなげようとビジネスマッチングを目的に開催している。この日はバイヤー向けで、県内外から集まったバイヤーやメディアの人たちが商品を確認・吟味しながら出展者の説明に耳を傾けていた。
研究会には、市内で営業する25社が出展。真珠養殖で真珠を取り出した後のアコヤガイから出る副産物の真珠貝の貝柱を加工したコロッケやオリーブオイル漬け、真珠貝の貝殻の真珠層の輝きを装飾に使った箸やスプーン、志摩で水揚げされた新鮮なサバを加工した冷薫、海女のおやつとして知られる干し芋「きんこ」のチップスやチョコレートなどが出品されていた。
同商工会の坂下啓登(ひろとみ)会長は「本年度は志摩市生誕10周年。志摩市商工会も合併を通じて『志摩は一つ』を合言葉にさまざまな事業を展開してきた。この催しも当初は5町の名産品、特産品を調べようとスタートしたが、5年前からバイヤーとのビジネスマッチングに力を入れてきた。その結果、各事業者は販路拡大につなげ、中には有名デパートや大手流通業者との取り引きに発展させ、大きな成果を出している。全国に出しても十分通用する商品が育ってきているので、さらなる発展につなげていきたい」と意欲を見せる。
同研究会は11月30日、一般の人にも公開する「御食つ国志摩ええもん物産展」を開催する。時間は、9時~14時、開催場所は同会場。