全国の子どもたちが三重県の特徴ある仕事を体験できるイベント「三重ジョブ キッズキャラバン」の第1弾が11月28日、鳥羽市内各所で行われた。
同イベントは、子どもたちが仕事を通して三重県の魅力を知り興味を持ってもらえるように三重県が企画、キャラバン方式で県内各地を巡回し開催する。鳥羽市のほか、来年1月23日には鈴鹿地域、3月19日には紀北地域でも実施する。子ども向け職業・社会体験施設の「キッザニア」(東京都中央区)が監修。
子どもたちは、鳥羽水族館ではアシカのトレーナーやジュゴンの飼育員の仕事、旅館の仲居になって客室の準備や宴会の準備、海上保安庁の巡視艇に乗り込み海上保安官として操船し海域のパトロール、ミキモト真珠島では真珠を選別しネックレスに加工、鳥羽の離島・答志島では海女になって干物作りや海女小屋での火おこし、漁師になって漁船の船底掃除などの手伝いをするなど、この地域ならではの仕事を体験した。そのほか、「まちの仕事」(警察官、消防士、市役所職員、研修医)や「メディアの仕事」(新聞記者、アナウンサー、カメラマン、ラジオレポーター)にも積極的に挑戦していた。
ジュゴンの飼育員を担当した子どもたちは、特別に水槽のバックヤードでジュゴンの排せつ物を見て臭いを嗅いで健康状態をチェックする仕事や、餌のアマモを特製のネットに付ける作業などを手伝った。宝塚市から訪れた小学5年と3年の姉妹は答志島で干物作りや白い磯着を着て海女を体験。「初めて包丁を使ってアジを開いたが上手に出来た。海女のお仕事はできるかどうかわからないが、一度は経験してみたいと思った」と話す。
子どもたちには、キッザニアの施設で使える通貨「キッゾ」と同様に、仕事を手伝った対価として同イベント限定の通貨「ミーツ」が手渡された。