志摩市総合防災訓練にイオン、コメリなど民間企業も参加

住民がバケツリレーで救援物資をトラックから降ろす訓練。

住民がバケツリレーで救援物資をトラックから降ろす訓練。

  • 0

  •  

 東海地震、東南海・南海地震を想定して8月26日、波切漁港(志摩市大王町波切)をメーン会場に「志摩市総合防災訓練」が実施された。

[広告]

 8月26日8時55分、静岡西部・駿河湾、熊野灘、室戸岬、足摺岬を震源とするマグニチュード8.7と推定される大地震が発生し、震度6強の地震が観測され、志摩半島から熊野灘沿岸に大津波警報が発令されたという想定で、訓練が開始された。当日は志摩市職員、市民、海上保安部、警察、消防、消防団、医師会、陸上自衛隊などが参加、今回から新たに、同市と災害協定を締結した民間企業・団体の参加もあり、約8,800人の参加があった。

 災害協定を締結している企業・団体は、2006年7月25日に「イオン中部カンパニー中南勢事業部」、2006年11月24日に「MCTV松阪ケーブルテレビ」、2月10日に「NPO法人コメリ災害対策センター」、7月10日に「志摩アマチュア無線防災支援ネットワーク」で、協定では、「イオン」は食料、飲料水などの物資を、「コメリ」は軍手やスコップ、ブルーシートなど資機材を優先的に供給する。「MCTV」は同地域内で放送している10チャンネルを災害時L字放送に変更し、随時災害情報などを流すシステムの提供を、「アマチュア無線」は地域内のメンバー83人が災害情報などを収集しセンターで取りまとめ市に提供したり、通信が取れない状況時の非常通信網として協力するという。

 「イオン」と「コメリ」はこの日の訓練では救援物資輸送という想定で物資を届け住民がバケツリレーでトラックから荷物を降ろすというものだった。

 NPO法人コメリ災害対策センター(新潟県)事務局の廣川繭さんは「新潟県に本社を持つ弊社は2004年7月の中越大震災の経験から多くのことを学び、2005年9月に『NPO法人コメリ災害対策センター』を立ち上げ積極的に店舗がある地域との連携を深めるために災害協定を結んでいる。災害時には全国8カ所の物流拠点から災害復旧用品を届けられるように万全の対策を採っている。同市の場合、三重流通センター(津市)から臨機応変に届けられるように対応する予定」と話す。

 9月2日には三重県総合防災訓練が長島運動公園(桑名市長島町押付)をメーン会場に実施される予定。

志摩市イオンNPO法人コメリ災害対策センター松阪ケーブルテレビ

  • はてなブックマークに追加

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース