G7伊勢志摩サミットの配偶者プログラムにおいて5月26日の昼食時に提供されたコーヒーを伊勢市内にある「なかむら珈房(こうぼう)」(伊勢市河崎、TEL 0596-28-3294)が焙煎(ばいせん)しブレンドした。
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サミット1日目の昼食は、ドラマ「高校生レストラン」のモデルにもなった三重県立相可高校(多気郡多気町)食物調理科の生徒たちが「懐石かみむら」(伊勢市八日市場町)の上村雅春料理長の監修の下、料理を担当。昼食には、安倍昭恵総理大臣夫人、ヨアヒム・ザウアー・ドイツ首相夫君、ソフィー・グレゴワール=トルドー・カナダ首相夫人、マウゴジャータ・トゥスク欧州理事会議長夫人の4人が参加した。
全ての食事を提供した後のデザートには和菓子「花菖蒲(はなしょうぶ)じょうよ饅頭(まんじゅう)」「干菓子」と共に伊勢茶、コーヒー、紅茶を提供。コーヒーは同校の白木沙弥(さや)さんが入れた。食器は地元有志らが世界の平和を祈って鳴海製陶(愛知県名古屋市)に依頼して作った折り鶴のオリジナルカップ&ソーサーが使われた。
ブレンドコーヒーを完成させた同珈房オーナーの中村雅則さんは「3月の終わりごろ同校の村林新吾先生が店を訪ねてくれた。村林先生から、すき焼きを食べた後デザートに和菓子が提供されることを知り、試飲を重ねた。大きなコンセプトとしてはやはり伊勢神宮のように優しく包み込むようなイメージで、上品でありながらシャープさと香りがいつまでも残るようなコーヒーを目指した」と話す。
中村さんは「白木さんは放課後や休日を利用してここまで通った。コーヒーについての知識や理論を一通り教えた。後は実践本位で何度も練習を繰り返した。ザウアーさんがコーヒーをお代わりしたと聞いてうれしかった」とも。
「ブレンドコーヒーの名前を、サミットなので『頂』にしようかと考えているが、まだ決まっていない(笑)」と中村さん。なかむら珈房では、サミットで特別にブレンドした豆の販売(100グラム580円)、コーヒーの提供(1杯400円)を行っている。
営業時間は9時~17時。