旧宇治山田市(伊勢市)出身の名投手・沢村栄治生誕100周年を記念したジャイアンツの背番号「14」のユニホームが3月22日、プロ野球オープン戦「巨人VS日本ハム」の会場で販売され人気を集めていた。
倉田山公園野球場(伊勢市楠部町)で行われたオープン戦には、8514人が詰め掛けた(主催者発表)。球場外では飲食店やグッズ販売店がテントを張り、店先には人だかりができていた。
ジャイアンツのオフィシャル商品を販売する店頭では、沢村栄治と同じ背番号で永久欠番の「14」を付けたアンダーアーマー製のユニホーム(1万800円)を50着限定で用意。次々と売れ、16時時点でXXLのサイズ2着以外売り切れとなっていた。
試合前には、伊勢市内の小、中学生に「14」のユニホームを贈呈するセレモニーも行われた。
試合は、2回に長野(ちょうの)久義選手のソロホームランでジャイアンツが先制すると、先発の田口麗斗投手が好投し6回までを無失点に抑えた。7回を谷岡竜平投手に代わったが2アウトから連打を受け森福允彦(まさひこ)投手に交代し、ピンチを切り抜けた。8回はスコット・マシソン投手が3者凡退に。9回から5人目アルキメデス・カミネロ投手に代わったが連打でノーアウト1、3塁からスクイズを決められ同点になり、さらに満塁となったところでボークを取られ1対2と逆転された。最終回のジャイアンツの攻撃は振るわずゲームセットとなった。
田口投手は「沢村投手が生まれ育った地で投げることができたことは大変光栄なこと。沢村賞は頂きたいと思うが、まだまだレベルの高い数字で、いつになるかわからない。目指せるように頑張りたい」と話した。