環境省中部地方環境事務所(愛知県名古屋市)が2月16日、伊勢志摩国立公園から外来植物を駆除するための作業プログラム「南伊勢町押渕湿地の外来植物駆除作戦」を度会郡南伊勢町押渕(おしぶち)の湿地で実施する。
対象地域の「押渕湿地」(約6ヘクタール)には、環境省のレッドデータブック絶滅危惧1B類のゴマシオホシクサや2類のヒメコウホネ、ミズトラノオなどが生息するが、外来植物のホテイアオイやコカナダモなどが繁殖し生態系を乱しているという。現在、当日の駆除作業参加者を募集している。
志摩自然保護官事務所スタッフは「当プログラムを通じ、多くの人に外来生物問題の実態や生態系に与える影響、地域の自然環境について理解してもらうことを目的にしている。熱帯アメリカ原産のホテイアオイが日本的な名前で日本原産のように一般化していることなどについて知ってもらいたい」と話す。
「現地は湿地帯なので長靴が必要。関心のある人は参加してほしい」とも。
集合場所は、国道260号押渕バス停近くの福浦橋に隣接する空き地。実施時間は10時~12時(小雨決行、荒天時は2月17日に延期)。定員は20人(小学生以上の健康な人、要事前申し込み)。参加無料(現地までの交通費は自己負担)。参加申し込み・問い合わせは「Sushi Yutaka Resort」(TEL 090-8186-8738)まで。