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志摩市と河田フェザーが羽毛布団リサイクル 「ザ・ノース・フェイス」のダウンジャケットに

志摩市と河田フェザーが羽毛布団リサイクル 「ザ・ノース・フェイス」のダウンジャケットに

志摩市と河田フェザーが羽毛布団リサイクル 「ザ・ノース・フェイス」のダウンジャケットに

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 志摩市と志摩市社会福祉協議会(志摩市阿児町)と河田フェザー(多気郡明和町)の3者が9月1日、羽毛布団の資源化に関する協定の締結式を行った。

【その他の画像】志摩市と社会福祉協議会と河田フェザーが羽毛布団の資源化に関する協定の締結

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 2018(平成30)年6月、国が進める「SDGs未来都市」に選定された同市は、同時に「ゼロカーボンシティ」も推進する。同社は、2011(平成23)年から羽毛のリサイクル事業「UMOU PROJECT(羽毛プロジェクト)」を積極的に展開する。

 締結式は、良好な自然環境を次世代に引き継ぐため、一般廃棄物のさらなる資源化を進めようと、これまで廃棄されていた羽毛布団を回収することで、ごみの減量化と焼却によって発生する二酸化炭素の排出を抑制することを目指す。同社が同市とパートナシップ協定を締結するのは県内初。

 同市はこれまで、鳥羽志摩広域連合で運営する広域ごみ処理施設「やまだエコセンター」(志摩市磯部町)で2016(平成28)年から2020年までに羽毛布団1キロ以上を計1136枚、1キロ未満を551枚を回収し同社に提供していたが、今後羽毛の再利用、再資源化を促進させるため、積極的な啓発・広報活動を行うという。

 同社のSDGs推進室室長の黒田健(たけし)さんは「約1キロの布団に約100羽分のダウンが使われていると換算して、2015(平成27)年布団換算で2万枚だったものが、2019年で約6万枚以上(約68トン)分を回収。2020年には7万~8万枚分を回収する予定。回収したダウンを洗浄・乾燥などしてリサイクルダウンになった量も回収量に比例して増加していた。2020年は約57トンを回収を予定だったが、コロナの影響で10トンほど減少した」と話す。

 黒田さんは「リサイクルダウンは、『ザ・ノース・フェイス』のダウンジャケットなどに形を変えて商品となっている。実は、通常のダウンと比べてリサイクルダウンの方が不純物などが取り除かれさらに、しっかりと洗浄しているために品質的には良い」とも。

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